バドミントンのジャパンオープンは25日、横浜アリーナで女子シングルス決勝が行われ、世界ランク5位でパリ五輪代表の山口茜（再春館製薬所）が、同14位のブサナン・オングブンルングパン（タイ）に2―0で勝ち、2年ぶり4度目の優勝を飾った。
決勝の舞台で強さを見せつけた山口は「自分から積極的にプレーできて、自分が主導権を握り、もっと良いプレーをしようという前向きな気持ちでプレーできたのが一番良かった」と満足そうな笑顔を見せた。
女子シングルス4度優勝は大会最多記録に並んだ。快挙を達成し「自分のことながら同じ大会で4回も優勝するなんて凄いなと思う」と茶目っ気たっぷりにコメントした。
日本勢で唯一決勝に進み、ホームの声援を受けてプレーした。試合中に何度も「茜コール」が起きた。
山口は「試合前の羽根打ちから茜コールがあって、嬉しくて泣きそうになった。今大会で一番声援が凄くて、もっと良いプレーをしようというモチベーションになった」と心境を明かした。
パリ五輪後はほとんど練習できず、コンディションに不安を抱えて今大会に臨んだ。「五輪後は何もしていないという表現が正しい。トレーニング、準備ができていないので疲労がない状態だった。先週軽めに練習して今週も試合で徐々にコンディションが上がってきた」と振り返った。
次戦は27日開幕の韓国オープン。今後について聞かれると「私自身も考え中。自分の気持ちと向き合い中。来年についても私自身も分からない」と答えた。当面はバドミントンを楽しむことを追求していく。