Infoseek 楽天

高校日本代表 鶴岡東・桜井が二刀流で躍動 練習試合で近大にサヨナラ勝ち

スポニチアネックス 2024年8月26日 5時2分

 ◇練習試合 U18高校日本代表3―2近大(2024年8月25日)

 「第13回BFA U18アジア選手権」(9月2日から7日間、台湾)に出場する高校日本代表が25日、初の対外試合となった近大との練習試合でサヨナラ勝利を挙げた。「8番・DH」で先発出場した桜井椿稀(つばき)投手(3年=鶴岡東)は打者として2安打、救援投手として2回無失点の活躍。国際大会で貴重な「投打二刀流侍」が存在感を示した。

 初実戦で投打二刀流を任せられるめどがついた。桜井は2回先頭で二塁へ内野安打、4回1死無走者で右前打と勢いに乗って登板。DH解除で同点の5回から3番手で投げ、2回1安打、3奪三振で無失点に抑えた。「監督から“(投打)両方で期待しているぞ”と言われている。木製バットでも、これだけ打てると分かった」と納得顔。小倉全由監督には「打撃に癖がない。これなら登板がない試合でも外野やDHとしてやってくれると思う」と高評価を得た。

 左腕として最速142キロ、打っては高校通算18本塁打を誇る。今夏の甲子園では、早実(西東京)との2回戦で延長10回サヨナラ負けを喫したものの、9回まで無失点の好投。「制球面で自信を持てた」と聖地で手応えを得て代表に合流した。

 昨年9月のU18W杯では武田陸玖(現DeNA)、中山優月(現大商大)らが投手と野手の両方で世界一に貢献した。今大会で二刀流の役割が求められるのは実質、桜井のみ。「球数制限もある。しっかりと打ち取ることを意識したい」と見据えた。 (河合 洋介)

 ◇桜井 椿稀(さくらい・つばき)2006年(平18)6月27日生まれ、長野県出身の18歳。小1から平賀イーグルスで野球を始めて投手と外野手を務める。中学では佐久リトルシニアに所属。鶴岡東では1年秋から背番号19でベンチ入りし、2年秋から背番号1。甲子園には3年夏に出場して2回戦敗退。50メートル走6秒2、遠投100メートル。1メートル76、75キロ。

この記事の関連ニュース