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落合博満氏が占う広島の終盤 強さの要因「守って粘っこく勝つ野球。それが去年から続いてる」

スポニチアネックス 2024年8月26日 17時6分

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。セ・リーグで首位に立つ広島の終盤を占った。

 落合氏はセ・リーグ首位に立つ広島について「(収録日の8月22日時点で)そこまで(2位以下と)差が開いたとか縮まったとかっていう時期ではないよ。まだ30試合以上残っているわけだから。ただ、今の時点で首位にいるっていうだけでね。3試合で3勝0敗、0勝3敗すりゃひっくり返るようなことなので。まだまだ首位攻防戦というのはマスコミ的に言っているだけであって、やっている本人たちは1試合、1試合どうやって勝つかっていうことだけを考えてるんだろうなと思う。その先に勝っていけば優勝が見えてくるっていう。まだそこまで意識して戦っているってことではないと思う」と分析した。

 今季の広島の強さの要因については「去年あの戦力で2位になってこれは出来過ぎなんだろうなと思ったのが、今年それに輪をかけて粘っこい野球をやっている。まして点数をやらないっていうのが一番だと思う」と説明。「防御率が(8月22日時点で)2.2台(2.24)か。これは素晴らしい防御率だと思う。先発ピッチャーの防御率も中継ぎピッチャーの防御率も今のところセ・リーグでナンバー1でしょ。守って、粘っこく勝つ野球。ホームランがそんなに多いわけでもないしね。だからある意味、(ピッチャーは)点数を取ってくれれば儲けもんだっていう。バッター陣はピッチャーがこれだけ頑張ってるから何とか1点でも泥臭く点数を取って楽にしてやるっていう野球。最後まで諦めない。それが去年から続いている野球なんだろうなと思う」と評価した。

 広島の新井貴浩監督の印象については「監督がどういう野球をやるかっていうのは監督自身が腹の中で思っていることであって、周りにはそんなにしゃべったり何かするってことはないと思うよ」と説明。中日監督時代に選手だった新井監督と対戦した際と現在のイメージの違いについては「全く違うと思う。自分で数字を残さなきゃいけないというのと、チームとして数字を残すのは別物だから。監督は監督なりに自分ところのチームを見て、こういう野球をやるからっていうのは選手には伝えているとは思うけどね。それが漏れてくるようなことはないんだろうなと思う」と話した。

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