フリーアナウンサー青井実（43）が26日、キャスターを務めるフジテレビ系「Live News イット！」（月～金曜後3・45）に生出演し、リモートで生出演した河野太郎デジタル相（61）に直球質問をぶつけた。
河野氏はこの日、都内で会見し、9月の自民党総裁選への出馬を正式表明した。09年、21年に続き3度目の出馬。今回の総裁選への出馬表明は、小林鷹之前経済安保担当相、石破茂元幹事長に続いて3人目になる。
会見で河野氏は、裏金事件にも言及した。「今回の不記載問題、ルールがあるにも関わらず、ルールを守ることができなかった。不記載になってしまった金額を返還することで、けじめとして前へ進んでいきたいと思っています」というものだった。河野氏は会見後、各局の夕方の情報番組にはしご出演した。
青井からは「これホントにできるんでしょうか？」と質問が。河野氏は「本当は真相究明をした上でけじめを付けるというのが大事だと思いますが、捜査権を持っている検察がやってもできなかったことを、自民党が調査委員会を作ってできるとは残念ながら思えません」と、真相究明の難しさを指摘した。その上で「そういう中で、不記載にしてしまったものをちゃんと返していただいて、そこでけじめとして前に進んでいくというのが、自民党のことを考えても大事なのではないか」と述べた。
収支報告書への不記載が指摘された議員は、安倍派、二階派などで80人以上にも及ぶ。萩生田光一前政調会長ら安倍派5人衆のほか、二階俊博元幹事長は3526万円もの不記載があった。
ここで青井は「萩生田さんなど安倍派5人衆ですとか、二階さんにも返還を求めていくということでしょうか？」と、具体名を挙げて切り込んだ。河野氏は「それぞれの人にそれぞれのけじめは必要だと思います」と返答。「私は不記載の額を返還してもらうというのがけじめとしていいと思いますが、他に国民の皆様が納得するけじめの付け方が仮にあるとすれば、それは考えられるのかもしれませんが、私は返納というのが一番思います」と提案した。