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カブス 誠也でチーム113年ぶり1試合8盗塁達成!今季初4安打の活躍で勝率5割復帰に貢献

スポニチアネックス 2024年8月28日 1時30分

 ◇ナ・リーグ カブス18―8パイレーツ(2024年8月26日 ピッツバーグ)

 カブス・鈴木誠也外野手(30)は26日(日本時間27日)、パイレーツ戦で今季初の4安打の固め打ちを見せ、いずれも今季最多の21安打18得点の大勝に貢献した。6回には二盗を決め、これがチーム8個目で、1試合8盗塁は球団では1911年以来、113年ぶり。記録的勝利の中心を担い、チームは勝率を5割に戻した。

 最後まで止まらなかった。ヒットパレードの幕開けは2―0の3回だ。鈴木は先頭で三塁線を破り、エンタイトル二塁打で出塁。ベリンジャーの適時二塁打で3点目のホームを踏むと、一気に加速した。

 5―2の6回2死三塁では、ヤンキース時代の23年に完全試合を達成した右腕ヘルマンのカーブを捉えた。中前適時打で6点目を加え、スワンソンのグランドスラムにつなげてこの回一挙8得点。クレイグ・カウンセル監督は「誠也の2死からの一打が、最も効果的だった」と絶賛した。

 7回は外角変化球に泳がされかけながら、左前打。9回は外角高めを叩いて一、二塁間を割った。昨年9月5日のジャイアンツ戦以来の4安打。「三振するんじゃないかと思って振ったら、うまくバットに当たった。最後の方の打席は気持ちに余裕もあった」と納得顔で振り返った。

 6回の適時打後には、次打者の初球にスタートを切り、二盗に成功。これがチーム8個目で、1試合8盗塁は球団では1911年9月17日のドジャース戦以来、113年ぶりとなった。「そんな記録だとは知りませんでした」と世紀をまたいだ記録を完成させ、驚きを隠せなかった。チームは前日まで、メジャー8位の112盗塁だったが、相手先発ケラーのモーションを盗み、7盗塁をケラーから決めて沈めた。

 チームは勝率5割に戻し、プレーオフ進出圏内まで5・5ゲーム差と厳しい戦いは続く。9回にも手を緩めず6得点したように、大勝の勢いに乗り最後まで諦めずに戦い抜く。

 ≪MLBでは4度目4安打≫鈴木の1試合4安打は今季初で通算4度目。22年に1度、23年に2度マークしている。日本選手の1試合最多は5安打で、イチローが7度、松井秀喜が2度、新庄剛志と松井稼頭央と福留孝介が1度記録。1試合8盗塁は、メジャーでは昨年8月6日のダイヤモンドバックス(ツインズ戦)以来。大リーグ記録は1911年9月28日のヤンキース(ブラウンズ=現オリオールズ=戦)の15。カブスの球団最多は10が2度(1903、1907年)あり、8盗塁以上は11度目。

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