大相撲秋場所（9月8日初日、東京・両国国技館）で初土俵から9場所目で史上最速となる大関獲りに挑む関脇・大の里（24＝二所ノ関部屋）が27日、両国国技館で行われた力士会に出席した。今場所で12勝すれば、大関昇進の目安とされる直前3場所の合計33勝に到達する。「あまり考えすぎず、思い切って自分の相撲を取りたい」と平常心で臨むことを誓った。
新潟・能生中、海洋高、日体大の1年先輩で同部屋の白熊が今場所新入幕。前日の会見で「いずれ優勝決定戦で当たりたい」と大きな夢を語っていた兄弟子に対し「中学からずっと一緒で、何千回、何万回も相撲取ってきているので面白いんじゃないですか」とこちらも夢の対決に意欲を示した。
前日夜は新入幕祝いを兼ねて、白熊らと部屋近くの予約困難な焼き肉店へ。大の里は予約の電話で名前を聞かれると「白熊で」と答え、店員には「シロクマ?!」と驚かれたことを笑顔で明かした。先輩のプライドか、全額を支払ったのは太っ腹な新入幕だったという。大の里は「なかなか財布を出させてくれない」とぼやきながらも満面の笑み。“白熊さん御一行”でパワーをチャージし、勝負の場所へと向かう。