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ア・リーグMVP“本命”は51本塁打のジャッジ 守備力1位+首位打者のロイヤルズ・ウィットの可能性も

スポニチアネックス 2024年8月28日 9時35分

 ア・リーグMVPは51本塁打、122打点、OPS1・201のヤンキースのアーロン・ジャッジが本命だが、ロイヤルズのボビー・ウィットにもチャンスがあるかもしれない。

 打率は・346、安打数182でともにトップ。三塁打11本は3位、27本塁打、94打点、27盗塁、OPS1・012である。

 そして大きいのは守備力だ。データサイト「ファングラフス」によると、守備力は平均より17・1ポイントも上でメジャー全体でトップ(2位はメッツのフランシスコ・リンドア遊撃手の15・6)、一方のジャッジは-9・4だ。

 攻撃力はジャッジの84・0対ウィットの53・5で、総合値のWARで見ても、1位ジャッジの9・6に対し、ウィットが2位の9・2となっており、依然ジャッジが優勢。しかし、9月の成績で逆転もありうるのかもしれない。ちなみにベースボールリファレンスのWARではトップはジャッジの9・4に対し、ウィットは2位の8・8だ。MVP投票をする記者の中には、チーム成績を考慮する人もおり、ヤンキース(78勝54敗、ア・リーグ西地区1位)とロイヤルズ(74勝5敗、ア・リーグ中地区2位)の9月の成績も影響を与えるかもしれない。

 ウィットの守備で驚くのは、2年前は新人遊撃手で「ファングラフス」によると、守備力は平均以下で、-3・3だったこと。それが23年は15・0でメジャー8位と飛躍的に上がった。スタットキャストの守備指標OAA(アウト・アバブ・アベレージ/野手が平均よりどれだけ多くのアウトを奪っているか)で見ても、22年に-11だったのが、23年はプラス14、今季は17で2位タイ(首位はナショナルズのジェイコブ・ヤング中堅手の19)である。

 ウィットは肩がとても強いわけではないが、スプリントスピードが30・4フィート/秒とメジャーきっての俊足、スピードを生かして守備範囲が広い。

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