31日にG大阪との「大阪ダービー」に臨むJ1リーグ・C大阪の連載「必勝!大阪ダービー 桜の戦士、逆襲へのキーワード」の第2回目はMF奧埜博亮(35)が登場。
キーワード「変える」
C大阪の中心選手といえば、真っ先にこの男の名前が挙がるサポーターも多いはずだ。前節の横浜戦(国立)では今季初めてスタメンを外れたが、核であることに変わりはない。奧埜はしばらく考え込んだ後「変える」ことの必要性を訴えた。
「もちろん、継続していくところは継続していくところで必要。でも現状、勝てていないわけで、流れを変えるためには、何かを変える意識を持たないといけない。一人一人がそういう意識を持つことが大事。それが勝利につながると思う」
チームは不調でも、ダービーの奧埜ならきっと、やってくれるはずだ。記憶に新しいのは2年前、2022年5月21日のホームゲーム。前半を0―1のビハインドで折り返すも、後半13分にFWアダム・タガートが同点ゴール。同21分に決勝点を叩き込んだのが奧埜だった。終了間際のアディショナルタイムにはとどめの3点目も決めて痛快な勝利。在籍年数が長いため当然といえば当然だが、現在のチーム内でのダービー通算最多得点(3点)はカップ戦を含めても奧埜だ。
小菊昭雄監督(49)からも「彼がいないとチームが動かない、と言っても過言ではない。まさに“心臓”」と全幅の信頼を寄せられるベテラン。24日の横浜戦(国立)では今季初めてスタメンを外れ「出られない悔しさを味わったので、より責任を持ってやらなきゃ、というのはあります」と静かに闘志を燃やす。今季初ゴールをダービーで挙げるようなことがあれば、C大阪の勝利はグッと近づく。