浦和の堀之内聖スポーツダイレクター（SD）が28日、さいたま市内で取材に応じ、昨季まで指揮したマチェイ・スコルジャ氏（52）の復帰について語った。
後任をスコルジャ氏にした理由について「年間を通してリストアップさせてもらっているので、マチェイさん一択だったというわけではない」としつつ、「昨年の成功体験というか、我々も1年間、彼とともに過ごした中で彼に対する信頼があったというのが一番大きかったと思う」と語った。
スコルジャ氏とは数週間前から交渉していたという。昨季限りで「仕事と家族の優先順位を変えるべき」として退任したが、堀之内SDは「彼との会話の中で、そこはクリアになったということで、今回こういった形で再び浦和に来てくれるという決断をしてくれたと思っている」と説明した。
浦和の監督に就任した昨季は5月にアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）で優勝し、ルヴァン杯でも準優勝。リーグ戦では22年の9位からJ1最少の27失点でリーグ4位に躍進させるなど、手腕を存分に発揮した。堀之内SDは「もう一度、守備のところの積み上げと昨年、本人も課題として残していた攻撃の部分の再構築、そこの2点を一緒にやっていければなと思っている」と語った。
スコルジャ氏が指揮を執る時期は現時点で未定だという。残りのシーズンの目標について堀之内SDは「今ここで優勝を目指しますと言っても、現実的には、かなりハードルが高いことだというのは承知している。ただ、勝利を追求する。目の前の1試合に勝利する。そういった姿勢は絶対に持ち続けなければいけないと思う」と言及。「クラブとして、やはりACL出場権獲得というのは大きな目標の一つなので、そこもターゲットに入れている」と見据えた。