31日にG大阪との「大阪ダービー」に臨むJ1リーグ・C大阪の連載「必勝！大阪ダービー 桜の戦士、逆襲へのキーワード」の第3回目はDF進藤亮佑（28）が登場。
キーワード「100％」
復帰への準備は整った。2月のキャンプで右ハムストリング筋腱を損傷し、長期離脱を強いられていたDF進藤亮佑は18、25日の練習試合でフル出場。絶対に負けられない一戦で帰還する可能性が高まった。
ダービーに出場すれば、今季リーグ戦初。完調とまではいかないが、だからこそ熱き魂を持つ副主将は「100％」をテーマに掲げる。
「とにかく“100％”により近い状態に持っていくためにやる、という、今はそれですね。チームの状態が良くなくて、当然チームのことも考えなきゃいけないんですけど、まずは自分のコンディションを上げること。自分が試合に出ることがチームの助けになると思っているので、そのためにはもっといいプレーができる状態にしないといけない」
守備では強力なフィジカル、攻撃では「なぜ、そこに、進藤」と評される意外性を武器に、昨季はC大阪に移籍した22年以降で最多となる28試合に出場。レギュラーの座をつかんだ。負傷で大幅に出遅れても、ラストスパートへ向けてサポーターからの期待は高い。背番号3もその点は自覚している。だからこそ、特別な一戦へ自信ものぞかせる。
「たとえぶっつけ本番だったとしても、結果を出してきた自負はある。自分の状態がどうであれ、使ってもらえれば責任を果たす準備はできている。貢献できる自信はある。毎年毎年、同じような形で失速して終わりたくはない」
誰よりも気持ちを前面に出し、時に熱く、時に冷静に試合を運ぶ進藤が加われば、勝利への大きな推進力になる。ダービーを巻き返しへの第一歩にするために、力を解き放つ。