米男子ゴルフの年間王者を決めるプレーオフ最終戦、ツアー選手権は29日から4日間、ジョージア州のイーストレークGCで行われる。前週の同第2戦を腰痛のため途中棄権した松山英樹（32＝LEXUS）は、ハンディキャップ制の今大会で3打差3位からの勝利を目指す。開幕前に取材に応じ「逆転したい気持ちがある。まずはティーに立って、勝負できるところにいきたい」と意気込んだ。
8月第1週のパリ五輪で銅メダルを獲得。2週前の同初戦、フェデックス・セントジュード選手権では今季2勝目と好調を維持している。しかし初日好発進しながら棄権を決断した前週は、腰痛に加えて風邪をひいたという。「その影響で背中も首も痛くなってしまった」と振り返った。
現在は開幕に向けて調整を進める。体調は「まだ50～60％くらいなので不安はある」と率直に明かした上で、シーズンを締めくくる最終戦を前に「ちょっと無理してでもやりたい」との覚悟を示した。2500万ドル（約36億2500万円）の高額ボーナスを得るアジア勢初の年間王者戴冠へ、日本のエースが新たな偉業に挑む。