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鎌田大地 新天地1号&アシストで日本代表選出にアピール イタリアでの不本意な一年はさらば

スポニチアネックス 2024年8月29日 3時3分

 イングランド・リーグ杯2回戦が27日に行われ、クリスタルパレスのMF鎌田大地(28)が2部ノリッジを相手に移籍初ゴールを含む1得点1アシストで4―0の快勝に貢献した。29日に日本代表メンバー発表を控えた中、新天地で存在をアピール。9月のW杯アジア最終予選開幕に弾みをつけた。

 鎌田が新たな足跡をしるした。公式戦開幕3戦目となったリーグ杯2回戦の開始2分、DFの間に走り込んでFWマテタのラストパスを引き出すと、1対1になったGKを左にかわして右足で先制点。駆け寄ってきた仲間と笑顔で抱き合った。

 「画面で彼のリアクションを見たよ。どれだけ重圧を感じていたか示していたね」とグラスナー監督。2季前までEフランクフルトで鎌田を重用して才能を開花させ、ラツィオを退団した昨季後にイングランドの新天地に誘った指揮官が、愛弟子の胸中を察した。

 鎌田にとってイタリアでの不本意な一年を終え、巻き返しを期す新たなシーズン。「プレミアリーグが(世界で)一番競争力が高いというのはサッカーをしている誰もが分かっていると思う。クリスタルパレスで新たな歴史をつくれたら」。そんな思いを抱いて先発したリーグ開幕戦と途中出場した第2戦では予想外の連敗を喫して水を差されたが、自らのゴールが悪い流れを止めた。

 1―0の後半12分には右CKの流れから右クロスを入れて追加点をアシスト。3―0の後半25分まで出場し、2部相手とはいえ今季公式戦初勝利となる快勝を支えた。攻守の起爆剤として鎌田に期待するグラスナー監督は「彼が得点し、アシストしたことは重要だった」と笑顔で称えた。

 昨季はラツィオで定位置を確保できず、1~2月のアジア杯は日本代表招集を見送られた。26年W杯北中米大会に向けたアジア最終予選で代表に貢献するには、まずはクラブで結果を出すこと。主力が顔をそろえた一戦で鎌田が実力を示した。

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