◇セ・リーグ（2024年8月29日）
プロ野球のセ・リーグは29日、バンテリンドームで中日―広島の1試合が行われ、広島が中日に敗れ首位から陥落。神宮でのヤクルト戦が中止となった巨人が7月31日以来29日ぶりに単独首位に躍り出た。
台風10号による大雨の影響で予定されていたヤクルト―巨人（神宮）とDeNA―阪神（横浜）が中止になったセ・リーグ。首位の広島が5位の中日に1―5で敗れ、8月1日から守ってきた首位の座から陥落した。
広島は先発右腕の九里が0―0の4回に元巨人の宇佐見に2死一塁から右翼席にライナーで突き刺さる先制2号2ランを浴び先制を許すと、この回で降板。5回にすぐさま先頭の坂倉が右中間を破る三塁打、続く堂林が左中間へ適時二塁打を放ち連打で1点を返したが、6回に3番手の森浦が1点を失い、再び2点を追う展開に。1―3の8回には5番手のコルニエルが4番・細川に痛恨の17号2ランを被弾し万事休す。最後まで打線に元気がなく2カード連続の負け越しとなった。
広島が負けたことで巨人が残り26試合で7月31日以来、8月初めて単独首位に立った。巨人は開幕カードを除くと、今季6度目の首位浮上。台風10号の影響で開催は未定だが、この日、神宮での試合が中止となり大阪に移動した巨人は30日からリーグ連覇を狙う3位の阪神と甲子園3連戦を行う。その後は、9月3日から京セラDと岐阜で主催ゲームのヤクルト3連戦、7、8日とDeNAを東京Dに迎え連戦後に、昨季は3勝9敗、今季もここまで7戦を戦い1勝4敗2分けと“鬼門”となっているマツダで広島との勝負の3連戦を迎える。