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5年ぶりVの姉・結に続け!河本力 攻めに攻めた暫定首位発進「やらないとなっていう気持ちに」

スポニチアネックス 2024年8月30日 4時1分

 ◇男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第1日(2024年8月29日 山梨県 富士桜CC(7424ヤード、パー70))

 ツアー2勝の河本力(24=大和証券)が8バーディー、1ボギーの自己ベストに並ぶ63をマークして暫定首位発進を決めた。今月行われた女子ツアーで5年ぶりに復活勝利を果たした姉・結の存在を刺激に、2年ぶりの勝利を目指す。降雨によるコースコンディション不良のためサスペンデッドとなり、38人がホールアウトできなかった。

 狭いフェアウエーを外せば、深いラフが待ち受ける。難攻不落の富士桜を前にしても河本は果敢に攻め続けた。13ホール中、9ホールで1Wを使用。ティーショットの精度が求められる中で8バーディーを量産し、自己ベストに並ぶ63をマークした。

 「やっぱり自分のナイスショットの回数が多い。久しぶりの感覚というか、やっぱり良かった時、こういう感じで打つんだよなというふうに思う」

 600ヤードの14番パー5では2打でグリーン右奥のカラーまで運んでバーディー。後半もパー5の6番でグリーン左奥に2打でつけてスコアを伸ばすなど、平均飛距離322ヤードを誇る武器がさえた。

 21年にプロ転向。22年には2勝を挙げて将来を嘱望されたが、以降はくすぶり続けている。大きな刺激となったのは、シード喪失を経験した姉の結が今月、5年ぶりの優勝を果たしたことだ。「どん底も知ってるので、そこからの優勝っていうのは凄くうれしかった」と笑顔がはじける。

 くしくもこの日は姉の26歳の誕生日。弟思いで少し心配性の姉とは、試合中であっても連絡をよく取り合う。大会前にはクラブの使い方やアプローチの打ち方についてアドバイスを受けており、「姉の場合は、何をすればいいっていうのを考えるゴルフ脳っていうのが凄い」と羨望(せんぼう)のまなざしを向ける。姉に続く優勝へ。「やらないとなっていう気持ちになる。一打一打、必死にやっていきたい」と闘志を燃やした。

《岩田 4位スタートも「切れる自分におびえ》

 ○…14年大会覇者の岩田が68でまとめ、暫定4位スタートを切った。「ティーショットがあまり良くなかった。前半は真っすぐ行ってくれてはいたが、後半は曲がり出して大変だった」と振り返ったように、終盤にスコアを落とした。今年6月に国内メジャーを初めて制した43歳。「コースが難しすぎて、我慢したいけれど、切れる自分におびえています」と独特の言い回しで笑わせた。

《金谷 まずまずの69》

 ○…大会2連覇を狙う金谷は暫定10位につけるまずまずの初日となった。前半の13番でダブルボギーを叩きながらも、終盤に連続バーディーで取り返して何とかアンダーパーで回った。「しっかり立て直すことができた。悪いスタートではないと思う」とうなずいた。狭いフェアウエーに深いラフが厄介なコースだけに、精度が持ち味の自身とは好相性だ。「とにかくたくさんバーディーを取りたい。ビッグスコアを出せるように」と意気込んだ。

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