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「虎に翼」星家やっと家族に!百合さん本音“神様がくれた時間…時々は褒められたい”ネット涙「心に響く」

スポニチアネックス 2024年8月30日 8時19分

 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は30日、第110話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 第110話は、星のどか(尾碕真花)は佐田寅子(伊藤沙莉)佐田優未(毎田暖乃)との同居は「無理」と本心を吐露。優未が麻雀対決を持ち掛け、勝負あったかと思われたその時、腹痛に襲われる。のどか、星朋一(井上祐貴)、星百合(余貴美子)、星航一(岡田将生)の気持ちを聞いた寅子は“家族のようなもの”を休むことを提案し…という展開。

 優未は「ダメだな。お母さんにいいところを見せようとすると、いつもおなかギュルギュルって」。のどかは「そういうところが嫌。気がつくと真ん中に2人がいる。お父さんも百合さんもお兄ちゃんもみーんな2人を見てる!」と嫉妬した。

 「私の家は、賑やかで明るい家じゃない。別に仲悪くないけれど、静かで、ベタベタしない、干渉しない、そういう家族なの!私の知っているお父さんは、仕事第一で、家族との付き合いが下手な人なの。お祭りも海も行かないし、入学式の写真で子どもと手をつないだり、散歩に誘ったりしない!」

 朋一も「それは、僕だって思った。正直、嫉妬もした。でも、寅子さんたちが、お母さん(星照子/安田聖愛)の願いを叶えてくれてよかったって、前も言ったじゃないか」「お父さんを、甘えさせてあげてって」と打ち明けた。

 航一「2人に、甘えることなんてできなかった。そんなことしたら、気持ちがあふれて、もう立ち上がれなかった。きっと自分が壊れてしまっていた。お父さんは仕事で、戦争のあることに携わって、ずっと自分を責めてきた。だから、おまえたちとも距離を取って、すべてを百合さんに押しつけてしまった」

 百合「押しつけただなんて、それは違う。わたくしはね、前の夫との間に子どもができずに、役立たずだと三行半を叩きつけられた。でも、そのおかげで、あなたのような息子ができた。かわいい孫たちができた。神様が私にくれた時間だと思った。心から喜んで、2人を育てたのよ。2人を、家族を支えることが、わたくしの誇りなんです」

 「それはね、寅子さんと優未ちゃんが私をたくさん褒めてくれるからうれしかったのよ。やりたくてやっているから、褒められたくてやっているわけじゃないけど、でも時々は褒められたいの。のどかさんと一緒で、わたくしも自分を見てほしいのよ」

 航一は自身の責任を痛感。寅子は「お互い、少しだけ、家族のようなものをお休みしませんか」「まずは、星家の問題を解決してください」「ということで、しばらく解散」と提案。航一は「何が食べたい?」と、のどかを“子ども扱い”した。

 秋山真理子(渡邉美穂)は産休入り。出産後の復帰に揺らぐ後輩に、寅子は「私が一番期待しているのは、秋山さんがやりたいことを選択して進んでいくこと。赤ちゃんを産んだ後、裁判官の仕事に魅力を感じなくなったり、お母さんに専念したくなったりするならば、それはそれでいいの。ただ、あなたの居場所は、ここにちゃんとある。その選択肢があるって、覚えていてほしい。それだけなのよ」「あの時、自分がしてほしかったことをしているだけ。つまり、自分のためにやっているだけよ」――。

 1956年(昭和31年)12月、秋山は無事出産。保育所が決まらないといい、百合は「わたくやろうかしら、ベビーシッター」「お給金も頂けるんでしょ?」「実は憧れだったのよ。誰にも気を使わず、自分のために使えるお金を持つことが。お給金が出たら、じゃあ皆さんに鰻ご馳走するわ」。会話が弾む食卓となった。

 星家はようやく“家族のようなもの”から“家族”に。SNS上には「百合さんの本音、心に響く」「百合さんに泣かされるとは」「百合さんの“褒められたい”。凄く分かる」「百合さんに泣かされる朝」「百合さんにとっては子育てがプライドだった」などの声が上がった。

 9月2日から第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」に入る。

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