男子ゴルフツアー1次予選会（72ホール）の最終ラウンドが30日に群馬・富岡倶楽部（7000ヤード、パー72）で行われ、女子で初めて予選会に出場した寺西飛香留（23）が通算1オーバーの49位に入った。
2次予選会進出は逃したが、出場91人の上位90％（82位以内）に入ったことでQTランクが付与され、女子で史上初めてツアープレーヤーになる権利を得た。
宮里藍ら過去に女子が男子ツアーに出場した例はあるが、史上初のツアープレーヤー誕生となる。主催者推薦でレギュラーツアー6試合、下部ツアー5試合に出場できる。
平均飛距離275ヤードの飛ばし屋で国内女子ツアー、台湾ツアーに出場した経験を持つ寺西は「男子ツアーに出たいと思って挑戦したのでめちゃくちゃうれしい」と話した。既にパナソニック・オープン（9月19～22日、兵庫）の予選会挑戦も決まっている。
女子ツアー予選会の出場資格は日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）会員と最終プロテスト合格者に限られるが、男子は門戸が広く寺西は「アマチュア資格を放棄した者」の資格で出場した。
寺西は7月に女子のプロテスト1次予選を通過しており来週は2次予選に出場する。「しっかり通過できるように整えていきたい」と意気込んでいた。
◇寺西 飛香留（てらにし・ひかる）2000年（平12）9月30日生まれ、兵庫県出身の23歳。4歳でゴルフを始めた。高野山高―産能短大卒。16年大王製紙エリエール・レディースなど国内女子ツアーに出場。台湾ツアーのライセンスも保持している。1メートル57。