俳優の原田龍二(53)が30日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」(月～金曜後9・00)に生出演。パワハラ疑惑などを文書で告発された兵庫県の斎藤元彦知事（46）について私見を語った。
斎藤知事は30日午後、同県議会の調査特別委員会（百条委員会）に初めて出席し、証人尋問を受けた。証人尋問では、告発文書や職員らへのアンケートで数多く指摘されているパワハラ疑惑について回答した。昨年11月、県立考古学博物館を訪れた際、公用車を降りた後、約20メートル歩かされたことで職員を叱責したという疑いや、片山安孝・前副知事に物を投げつけた問題、さらに深夜に及ぶチャットでの公務指示の問題などについて厳しい質問が飛んだ。
数々のパワハラ疑惑の指摘に対し、「不快に思われたのであればお詫びしたい」と、紋切り型の謝罪で押し切ろうとした斎藤知事。質問者から強い口調で「知事、ここはパワハラを認めて反省するということではないんですか？」と問い詰められても、「パワハラかどうかは私が判定するというより、百条委員会とか第三者委員会が判定するものだと思う。私は自分が行った行為で不快に思われた人がいるならお詫びしたいと思います」とかわした。結局、最後までパワハラを認めることはなかった。
番組で斎藤知事をめぐる一連の問題を取り上げると、原田は「なんでこんな人が知事やってんのかな」とあきれたようにこぼした。
ラッパーでヒップホップグループ「RHYMESTER」のMC・ライムスター宇多丸は「この人、何が問題になっているか分かっていない」と指摘。「その立場でその発言をしたら周りがどう思うか(分かっていない)」と苦言を呈した。