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好投が報われたオリ・曽谷「無我夢中で、楽しい思い」 野手陣を気遣う心とともに奮闘

スポニチアネックス 2024年8月31日 5時48分

 ◇パ・リーグ オリックス2―0楽天(2024年8月30日 楽天モバイル)

 力投がようやく報われた。オリックス・曽谷が6回6安打無失点で、自身の連敗を6で脱出。7月2日楽天戦以来の6勝目を挙げた。

 「まずはうれしいのと、ホッとしています。ピンチでも矢印を自分に向けないで、しっかり相手と対戦できたのかなと。自分の心の持ちようであったり、全ては今までの経験が生きてきたのかなって思います」

 3者凡退は1度のみ。それでも初回に登板4試合ぶりの援護点をもらい、粘り強い投球を展開した。最大のハイライトは6回1死満塁のピンチ。絶体絶命の場面ながら、「楽しかった。絶対ここは抑えて流れを持ってこようと。自分の守備ですけど、自分の攻撃みたいな気持ちになった」と重要な局面で奮い立った。鈴木大を一ゴロ、そしてフランコを遊ゴロに仕留め、無失点で切り抜けてガッツポーズ。高卒新人・横山聖の悪送球から招いたピンチだっただけに、しのぎたい思いはより強かった。

 「ヨコ(横山聖)も慣れない場面、いきなりスタメンであったり、去年の(1年目の)自分を思ったらやっぱりすごいなと思うので。そこは何とか自分がカバーしたいなと思ってやりました」

 自身の連敗中に36回1/3を投げて自責点9ながら、その間の味方の得点が計1点。それでも先発ローテ定着が実質1年目の2年目左腕は、野手陣を気遣う心とともにシーズンを過ごしている。「チームプレーなので。3連覇して、当然相手も対策してやってきている。自分自身としては無我夢中で、楽しい思いが強いです」。そして、「毎回ナイスピッチと言ってくれる」とバッテリーを組む若月の励ましにも支えられながら、久しぶりの白星を手にした。

 「残りの試合、投げる試合は全部勝っていきたいなと思います」

 これでチームは13試合連続で3失点以下。抜群の安定感を誇る投手陣において、曽谷はチーム2番目に多い101回1/3を投げ、防御率2・13を誇る。日進月歩で成長を続ける背番号17に、中嶋監督も「いい投球をずっとしていたので。もっと(白星が)ついてもおかしくない投手なんで」と称えていた。 (阪井 日向)

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