DeNAは31日、横須賀市内の2軍練習施設「ドック」で全体練習を行った。
チームは29日に同日の本拠地阪神戦が台風10号の影響で中止となると、各自移動で30日からの中日3連戦（バンテリンドーム）に備え東海道新幹線で移動することになっていた。
だが、夕方に同新幹線の一部区間が台風の影響で終日運休となり、チームは（1）名古屋到着組（2）新幹線車内箱詰め組（3）横浜残留組、と分断されることになった。
同3連戦は中止。（1）組は30日も同新幹線の一部区間終日運休が発表されていたこともあり、鉄道での帰浜（横浜に戻ること）が不可能に。大型タクシーなどを利用して長時間移動の末、帰浜した。
（2）組は30日にスライド先発予定のジャクソンら、助っ人陣が9時間の新幹線箱詰めの末、30日午前4時近くに新横浜で新幹線を下車するなど大混乱に。
（2）の別組には、小田原で新幹線を下車して、在来線で「吊り輪につかまりながら」横浜に戻る関係者もいた。
（3）組は、三浦監督らが新横浜で乗車した新幹線がそのまま同駅に停車を続け、そしてそのまま下車。帰宅したという。
30日はチームは完全休養日となり、31日にドックで取材対応したジャクソンは「昨日はずっと二日酔いのように頭がクラクラしていた」と苦笑いした。
それでもドックでは全スタッフ、ナインがそろっての練習実施が可能に。チームマネジャーも事態把握に超多忙となるなど「大混乱の2日間」を過ごした一行は、3日からの2位広島との本拠地3連戦に向け、お互いの顔を見て安堵（あんど）しながら「横浜一心」していた。（大木 穂高）