F1のメルセデスは31日、25年シーズンからアンドレア・キミ・アントネッリ（18＝イタリア）をドライバーとして起用すると発表した。来季フェラーリへ移籍するルイス・ハミルトン（39＝英国）の後任で、ジョージ・ラッセル（26＝英国）とコンビを組む。
"神童"と呼ばれるアントネッリはジュニアドライバーとしてさまざまなタイトルを獲得。昨季はフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権で優勝し、今季はF3を飛び越えてF2に参戦。第10戦までに2勝を挙げ、30日のイタリアGPフリー走行に出場してF1デビューを果たした。
25日に18歳になったばかりのアントネッリは「F1参戦は幼い頃から抱いていた夢だった。まだ多くのことを学んでいる最中だが、チームのサポートと信頼に応える準備ができていると感じている。チームのためにより成長し、可能な限り最高の結果を出すことに集中する」とコメントを発表。ラッセルとコンビを組むことにも「本当に楽しみにしている。自分と同じようにチームのジュニアプログラム育ちで、とても尊敬している」と語った。
メルセデスのトト・ウォルフ代表も「2025年のドライバーたちは経験、才能、若さ、そして卓越したスピードを兼ね備えている。ジョージ（ラッセル）とキミ（アントネッリ）が個人だけでなく、パートナーシップとしてもチームに何をもたらすのか、とても楽しみだ」と若い2人に期待。アントネッリについては「最高峰で戦うために必要な才能とスピードを一貫して示してきた。今年のF1テストでも印象を残しており、我々は学習過程の全てにおいて彼をサポートする」と評価した。