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やす子 反抗期過ごした施設の恩師に涙の謝罪 別れの日の記憶違いに安堵「悪いように決めつけていた」

スポニチアネックス 2024年8月31日 20時43分

 お笑いタレントやす子(25)が、31日放送の日本テレビ系「24時間テレビ47」(31日後6・30~1日後8・54)で、“第2の実家”を8年ぶりに訪れる様子が放送された。

 山口県出身のやす子は、2歳で両親が離婚。母子家庭で育った。母は働きづめだったが、それでも生活は苦しかったという。「学校でペットボトルに水をくんで食器を洗ったり、パンの耳で過ごしていた夏休みは覚えてますね」。高校に入ると、児童養護施設で生活することになった。

 さまざまな事情があり、保護者と暮らすことができない子供たちを支援する、児童養護施設。やす子は高校時代の多感な時期を、母と離れて暮らした。

 今回、番組でチャリティーマラソンのランナーを務めることになり、2カ月で数々の児童養護施設を訪れた。その中に、やす子が過ごした施設もあった。しかし、心なしか足取りが思い。「どうなのかな?行きたいか、行きたくないかがまったく同じくらい。重たいですね。重いですね、めっちゃ。普通に生きている人からしたら分からない心情だと思うけど」。本音を吐露しつつ、「この機会じゃないと今後一生、行かないと思う。後悔したまま一生行かないんだろうなと思うんですけど、行きたいのかな。行きたいですね」と覚悟を決めた。

 足取りが重い理由は、やす子が当時、思春期で反抗期でもあったことだった。中でも、親身にしてくれた女性の職員には、冷たくしてしまった負い目があるという。「優しくしてくれたのに、反抗期だったんですね」と苦い思い出を振り返った。

 中でも後悔しているのが、施設を出る日の行動だという。「最後、自衛隊に入る時に迎えが来た時に、“ありがとうございました”って言いたかったけど、目も見ずに素直に言えなくて。後悔したまま園を出て、8年たった」と打ち明けた。

 8年ぶりに施設の食堂に行くと、1人の女性が背中を向けて座っていた。当時、担当してくれていた赤川典子さんだった。「え~!赤川先生!」と元気に話しかけたが、すぐに「申し訳なかったです」と謝罪。「自分、悪い人でしたよね?」と罪滅ぼしのように謝り続けるやす子に、赤川さんは「悪くない。思春期だし、自分の思春期もそうだったし」と気にしていないことを明かした。

 「今年が退職の年齢。もしかしたら来年来たらいなかったかもしれない」と話す赤川さんに、やす子は「私がひどい態度を取って、嫌なまま、養護施設で働くのが嫌だと思って、辞めていたらどうしようと思ってました」と本音をこぼした。

 8年の空白はすぐに埋まった。「先生が自費で漫画を買ってくれたことがあったんだけど、自分のお金で…。申し訳ないなって思ってました」。やす子は当時の赤川さんとの思い出を話し続けた。

 やす子との別れの日のことは、赤川さんが日誌に書き留めていた。「車に乗る前、こちらを見て、“本当に今までお世話になりました”とおじぎをし、手を振り、乗り込む。3月31日に措置解除」。赤川さんが読み上げると、やす子は「してたんだな。全然覚えてない。してたんだ。良かった…。過去の自分をあまりに自分の中で悪いように決めつけていた」と安堵(あんど)も口に。お互い、涙を流した。

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