◇セ・リーグ 巨人2―4阪神(2024年8月31日 甲子園)
巨人の戸郷翔征投手(24)は無失点投球を続けていた6回、佐藤輝に逆転3ランを浴びるなど一挙4失点して降板し、今季7敗目(9勝)を喫した。
今季初のスライド先発となったが、登板前の初回に味方打線が5連打で2点先取。気持ち良くマウンドに上がると、2回には今季最速タイの152キロを計測するなど序盤から直球が走り、得意のフォークボールも決まって5回までに8奪三振の1安打無失点と快投が続いた。
だが、味方打線が追加点を取れず、2―0のまま迎えた6回に悪夢が待っていた。2死走者なしとなってから森下に中前打されると、大山に死球を与えて一、二塁。ここで打席に入った佐藤輝に低めの150キロ直球を左中間スタンドに運ばれる逆転3ランを被弾した。
一気に形勢逆転となると、さらに前川、梅野、木浪と、佐藤輝の一発から4連打でもう1失点。ここで阿部慎之助監督(45)がたまらずベンチを出て投手交代を告げた。
戸郷の投球内容は5回2/3で打者26人に対して98球を投げ、6安打4失点。9三振を奪い、1四球&1死球を与え、直球の最速は152キロ。佐藤輝には直球を3ランされたが、それまでの2打席ではフォークボールとスライダーで2打席連続三振に抑えていた。
戸郷との試合後の一問一答は以下の通り。
――調子のいい前半だった。
「負けたので、もうね。打たれた場面が一番悪かったんで、そこの反省っていうのは、しっかりしないといけないなと思います」
――2死から佐藤輝の場面。
「ちょっと急いだかなっていうのもありますし、あと、ほかの球種でいく…その2打席前も三振してるんで。もっと策はあったかなと思いましたけど、ちょっとここ2試合、急いでいっちゃったので、もったいなかったなっていうのはあります」
――球は走っていた。
「いい球もありましたけど、力を入れすぎて引っかかる球もあったので。あの球はいい球ではなかったんですけど、そら打たれるなっていうところではありました」
――2死を取ってから、それまでとの変化は。
「いや、特に。淡々といけたので、良かったところもありましたけど、ただチームが負けたので、ちょっと申し訳なかったなと思いますけど」
――シーズンが進み、残り30試合を切ってきて、その内容ももちろん結果が一番大きい。
「もう、一番だと思います。結果さえ良ければ、内容はどうでもいいんで、それが、うん。ここ2試合できてないので、ちょっと申し訳ないですけど、また次に向けて頑張りたいなと思います」