◇明治安田J1リーグ第29節 広島3―2FC東京（2024年8月31日 Eピース）
3月以来の首位浮上も広島の日本代表GK大迫敬介は、悔しさをにじませた。FC東京に終盤に追い上げられて2失点。「反省しなきゃいけない」と口元を引き締めた。
前半早々、自らのビルドアップが味方の意図と合わずに自陣ゴール前で奪われた。だが「焦らずに止められたし、皆も戻ってきてくれて全員で守れた」。FWディエゴ・オリヴェイラの強烈な左足シュートをストップして流れをつかんだ。前半43分のMFエヴェルトン・ガウディーノのミドルシュートも体に当てて阻止。攻撃陣も得点を重ねて圧勝ムードだっただけに、オウンゴールを含む2失点がもったいなかった。
あさって9月2日からは26年W杯北中米大会アジア最終予選（5日・中国戦、10日・バーレーン戦）に臨む日本代表合宿に参加する。「僕としては失点してモヤモヤするけど、何よりも結果が大事。また成長につなげていきたい」。森保ジャパンでは鈴木彩艶（パルマ）、谷晃生（町田）との熾烈（しれつ）な競争が待つ。気持ちを切り替え、日の丸舞台に臨む。