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1人でも家族でも初心者でも主役になれる!!コスプレイベントの祭典「Ultra acosta!」統括プロデューサーが語る過去、現在、未来

スポニチアネックス 2024年9月1日 11時1分

 9月6~8日にかけて東京・池袋サンシャインシティでコスプレイベントの祭典「Ultra acosta!」(ウルトラアコスタ)が開催される。池袋を中心に全国42カ所で行われる「acosta!」の拡大版で、今回は3回目にして過去最大規模になる見通し。統括プロデューサーの西澤直史氏がインタビューに応じ、その魅力や今後の展望について語った。(コスプレ図鑑取材班)

――本日はお時間をいただきありがとうございます。それでは、9月6日から開催される「ウルトラアコスタ」についてお伺いします。通常のアコスタとはどのような違いがありますか?

西澤「ウルトラアコスタは、2014年から池袋などで定期開催してきたアコスタの特別版です。通常のアコスタはほぼ毎月開催していて、土日で1万人ぐらいの参加者に集まっていただいています。その拡大版として、サンシャインシティを中心に、コスプレイヤーとカメラマンによる撮影や交流、噴水広場でのステージイベントや撮影サービス、コスプレイヤーの即売会アコスタマルシェなどコスプレの『楽しい』を全部詰め込んだ、年に一度の大規模イベントになっています」

――とても盛りだくさんですね。

西澤「コスプレイヤー、カメラマン、コスプレを見たい方、親子でコスプレしたい方も含めて、参加者の皆さんが楽しめるように作られています」

――このイベントの理念と目的についてもう少し詳しく教えていただけますか?

西澤「『アコスタ』は、『参加者が主役』という点にあります。タレントなど出演者を見るだけのイベントと違って、参加してくれるコスプレイヤーやカメラマンの皆さんが主役です。彼らが輝ける場所を提供していて、コスプレイヤーをきれいに撮影するカメラマンサービスや、コスプレイヤーがステージに上がってダンスを披露するダンスパフォーマンスイベントCDEFも同時に開催しています。小学生やこれからデビューしたい中高生向けにコスプレデビューの場として、敷居を下げられるように、そういう方たちを応援していけるようなイベントとすることも意識してます」

――なぜ池袋で開催地になったのでしょうか?

西澤「イベントがスタートした2014年は、大きい会場の中でクローズでやるイベントが多かったんです。そうした背景の中で、池袋はすでに漫画やアニメ文化が非常に豊かな街で、特に女性向けのサブカルチャーの聖地として確立されていました。『乙女ロード』や『アニメイト』が象徴的ですが、このような街ならば、コスプレで街を歩くという新しい形態のコスプレイベントに挑戦できると考えて、豊島区やサンシャインシティ、アニメイトと協力して『アコスタ』をスタートさせました」

――『アコスタ』は全国42カ所で開催され、年間のべ動員数は20万人を超え、業界No.1となっています。他のコスプレイベントと一線を画している点は何ですか?

西澤「『アコスタ』の大きな特徴は、行政や商店街との取り組みを強く意識しながら、コスプレイヤーやカメラマンが楽しめる調整を行ってきたところです。単にイベントを行うのではなく、地域の協力を得ながら準備を進めるようにしてきました。おかげさまで全国各地で開催できるようになりましたが、『アコスタ』という名前がコスプレイヤーやカメラマンの方々の信用につながるようになってきました。しっかりと、彼らの目線に立って作られているイベントであるという認知をいただいてるのではないかと思っています」

――イベント運営の中で、特に苦労した点や挑戦した点があれば教えてください。

西澤「最初は、コスプレに対する理解が得にくかったことが大きな課題でした。コスプレという趣味があることは知られていたが、街には関係ないというか。地域の方々のご理解を頂くのには結構苦労しました。最初はコスプレ=ハロウィンの時に各地で問題となる、 大騒ぎや治安を心配されるような危機感を持っている方が多くて。『うちには来ないでください』と言われることも当初はありました。コスプレイヤーの方々はマナーを守ってイベントを楽しんでいるということを理解してもらうために、かなりの時間を割きました」

――最初の動員数はどのぐらいだったんですか?

西澤「初回は200人ぐらいです。今はホールの規模にもよりますが、1回で約1万人の方に来ていただいています」

――そうした中、ウルトラアコスタは昨年4月の第2回開催で2日間で約2万人が来場しました。3回目となるウルトラアコスタのアピールポイントを教えてください。

西澤「今年のウルトラアコスタは過去最大規模で、サンシャインシティ全ホールと噴水広場、さらには池袋の街中や東池袋中央公園まで広がる大規模なイベントとなります。コスプレイヤー、カメラマン、見たい方、その全てが楽しめるイベントです。コスプレを楽しんでみたいとか、コスプレに興味があるという方であれば、一度来ていただければ、全てここで体験できるようになっています」

――サポート体制はいかがでしょうか?

西澤「私たちは池袋でスタートし、地域の皆さんのご協力をいただいて、このイベントを続けています。地域の方々にもコスプレを楽しんでいただきたいという思いがあるので、親子で楽しめる環境を整えています。具体的には、小学生向けに更衣室を用意し、豊島区の小学生なら無料で参加できます。また、初めてコスプレをする小学生のために衣装の貸し出しも行っていたり、自分で武器やステッキを作るワークショップも無料で開催しています。地域の皆さんもご家族で気軽に遊びに来てほしいと思っています。あとは、コスプレイベントに初参加のカメラマンもかなり多いので、そうした方々向けのガイドも提供しています。コスプレイヤーとのコミュニケーションや撮影のルールをお伝えするガイドも提供しています。1人で参加しても楽しめるように、カメラマンが巡回して写真を撮影していたり、有名カメラマンがその場で美しい写真を撮影するサービスなどどなたでも楽しめる体制になっています」

――池袋には多くの外国人も訪れます。外国人向けのサポートはいかがでしょうか?

西澤「海外の方の参加はだいぶ増えているので、アコスタのホームページが英語や中国語に切り替えられるようになっています。チケットも海外のサイトで買えるようになっています。イベントに掲示してあるポップやサインが全て英語でも併記しています。一部で中国語表記しているものもあります」

――最後に今後の展望についてもお聞かせください。

西澤「まずは国内での全国展開を目指し、日本中のコスプレイヤーが気軽に参加できるイベントを目指しています。まだ札幌や広島といった大きい都市で開催できていない場所もありますので、まずは全国にアコスタを広げていき、日本のコスプレイベントといえばアコスタだよねっていう状況が作れないかなということを夢見ている状況です。さらに、海外でも『アコスタ』を開催できないかなと考えています。日本と海外ではコスプレの文化もルールも全然違うので、だいぶハードルは高いんですが、日本のコスプレ文化を世界に発信するためにゆくゆくは挑戦したいと思っています」

――本日はありがとうございました。

西澤「こちらこそありがとうございます。ウルトラアコスタは、コスプレに興味のある方なら誰でも楽しめるイベントです。ぜひ皆さんイベントに足を運んで、コスプレを思いっきり楽しんでください」

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