◇近畿学生野球秋季リーグ開幕節1回戦 大工大1ー0和歌山大(2024年9月1日 大阪シティ信用金庫スタジアム)
1部に昇格した大工大がリーグ2連覇中の和歌山大を1―0で下す好発進を決めた。
最速139キロのエース左腕・塚原吏空(3年)が9安打を許しながら、10奪三振を数える完封勝利を挙げた。
「調子は良くなかったけど、4、5回から右打者へのカットボールを増やしたのが良かったのかなと思います」
3者凡退は3回の1度のみ。走者を背負い続ける我慢の投球も、1―0の6回1死二、三塁で遊直併殺、9回2死一、二塁ではカットボールで空振り三振に仕留めるなど踏ん張った。
大阪公立大との入れ替え戦を制して1部昇格を果たした今季。初戦からリーグ2連覇中の難敵との対戦に、田中恵三監督は「うちは挑戦者なので、積極的に攻めようと思っていた。自分たちがコントロールできることは100%やろうと話していました」と果敢に挑んだ。
初回1死一、二塁で「4番・三塁」の久良亮輔(4年)が放った中前適時打による1点を守った逃げ切り勝利。塚原は「今日のような投球ができればベストだけど、毎回できるとは限らない。調子が悪い日でも試合をつくり、優勝に貢献できるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。