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巨人・門脇誠 ミスミスミスミス…の先にあった勝ち越し適時打で50日ぶり打点「何が何でもと」

スポニチアネックス 2024年9月1日 20時17分

 ◇セ・リーグ 巨人―阪神(2024年9月1日 甲子園)

 巨人の門脇誠内野手(23)が1日の阪神戦(甲子園)で攻守にミスを重ねた末に勝ち越しの適時打を放った。門脇が打点を挙げるのは7月13日のDeNA戦(東京D)以来50日ぶり。

 1―1で迎えた7回だった。無死一、三塁と勝ち越しのチャンスで第3打席に入った門脇は初球ボールのあと、2球目のセーフティースクイズをファウル、3球目のスクイズもファウルで2球連続でスクイズ失敗。ベンチではそれまで感情を抑えていた阿部慎之助監督(45)もさすがに怒りの表情を隠せなくなった。

 だが、続く4球目だった。門脇は相手先発右腕・西勇から中前に適時打を放ち、ついに勝ち越し。阿部監督の表情はここでも緩むことはなかったが、続く小林が初球でセーフティースクイズを決めて3点目をもぎ取ると、阿部監督は“よくやった”と言わんばかりに拍手を繰り返した。

 スクイズ失敗以外にもミスが続いていた。

 坂本が腰の違和感のためベンチ外となった前日の同戦で門脇はそれまでの遊撃から三塁に回ったが、初回にいきなり森下の三ゴロを一塁へ悪送球。

 一気に二塁進塁を許していたが、坂本がベンチスタートとなったこの日は岡本和が一塁から三塁へ回り、門脇は遊撃に戻って17試合連続の先発出場となった。

 だが、この日も初回だった。1死一塁から森下の併殺性の遊ゴロをファンブルし、さらにボールを握り損ねてオールセーフ。併殺なら攻守交代となるはずが、1死一、二塁となってしまった先発右腕・菅野は続く大山に右前適時打されて自責点ではないものの先制を許した。

 それでも巨人打線は“天敵”西勇から4回に岡本和の二塁打からチャンスメークし、大城卓の左前適時打で同点。1―1と試合を振り出しに。

 だが、その裏だった。1死一塁から菅野は前川を一ゴロに打ち取り、まずは一塁手・大城卓が二塁ベースに入った門脇に送球。門脇はベースを踏んでから併殺を狙ったが、一塁悪送球となって打者走者・前川の二塁進塁を許した。ここは菅野が踏ん張り、得点は許さなかったが、4回までに2失策と名手らしからぬプレーで菅野の足を引っ張る形となっていた。

 守備の名手と名高い門脇が4回までに2失策を記録し、今季105試合目の出場で計14失策。阿部監督の表情は硬かったものの、まずは50日ぶり打点となる勝ち越し適時打で菅野に1点プレゼントとなった。

 ▼門脇 いいところがなかったので何が何でもという気持ちで打ちにいきました。バントミスした後でしたが、気持ちを切り替えていきました。

 

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