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巨人・菅野智之がビジター9連勝「トシは食いましたけど」経験武器に13勝目 甲子園でも「全く動じない」

スポニチアネックス 2024年9月1日 22時10分

 ◇セ・リーグ 巨人3―1阪神(2024年9月1日 甲子園)

 巨人の菅野智之投手(34)が1日の阪神戦(甲子園)で今季20度目の先発登板。7回降雨コールド勝ちとなった試合で7回7安打1失点(自責0)の好投で完投勝利を飾り、両リーグ単独トップの今季13勝目(2敗)をマークした。

 チームの前半戦ラストマッチだった7月21日の中日戦(バンテリンD)から7戦負けなしの6連勝。11勝でリーグ2位タイの高橋宏(中日)、床田(広島)ら4投手に2勝差をつけた。

 また、菅野はこれで同一シーズンでは球団史上初となるビジター9連勝。さらにこの日の勝利はNPB通算134勝目で、133勝で並んでいた現投手コーチの内海哲也を抜いて球団歴代単独11位となった。通算135勝で球団歴代10位の江川卓までは「あと1勝」。

 初回に門脇の失策絡みで1点先制を許したが、その後は無失点で最後まで自責0。4回に東海大相模、東海大の後輩でもある大城卓の適時打で追いついてもらうと、2失策で足を引っ張った門脇が7回に勝ち越し&決勝の適時打を放ち、開幕から20試合連続でバッテリーを組んだ“最高の相棒”小林は初球でセーフティースクイズを決め、貴重な3点目をもぎ取った。門脇は50日ぶり、小林は63日ぶりの打点だった。

 試合後、菅野は「なんとか初回どころでカバーしてあげたかったけど、でもあそこ1点で終われたの凄い大きいし、それ以外も得点圏に何回か来たけど粘れたんで、そこが一番大きかったかなと思います」とまず最初に門脇を思いやった。

 1―1で迎えた5回には2死から近本、中野に連打されて一、二塁。だが、小林のサインに首を振り、この日最速の152キロ直球で右飛に仕留めた。

 「いや、もう変化球マークしてんだろうなっていうのあったしね。ただもう阪神、異常に得点圏高いバッターが多いから一番分かってても打ちづらいボールを選択しました」。

 東海大相模の後輩でもある森下には、試合前の時点で今季8打数4安打と打ち込まれていた。

 もちろん、菅野もそれは分かっており、「ちょっと森下と分が悪いけど、今日も真っすぐの状態悪くなかったし、押しこめる自信があったから、あそこまでちょっと自分もゴリ押ししたけど、あそこデカかったっスね」と振り返った。

 そして、「やっぱり、真っすぐ、一番打ちづらいからね。真っすぐ分かってても変化球ってスピード落ちる分、来るの分かってたら多分打たれやすいけど、真っすぐっていうのは待っててもやっぱ一番打ちづらいものだと思うんで」と“解説”した。

 これで、同一シーズンでは球団史上初となるビジター9連勝となったが、「ビジターでの戦い方っていうのは、やっぱり優勝争いしてる身からすると、やっぱりビジターでの成績ってのは凄い大事になってくると思うし。この特に夏場、ビジターが多いなかで、しっかり自分のなかで結果残ってるってのは、トシは食いましたけど、若い時に比べたらそこらへんは成長してる部分なのかなっていうのはあります」と胸を張った34歳。

 数々の球場で経験を積み重ねてきたことについて「うん、それもあると思います」とし、「あとはもう、自分のコンディショニングっていうのをもう確立できてるので、もうこれやっとけば大丈夫だっていうピッチングフォームに関してもある程度のものは出来上がったと思うし、 そこはやっぱり一番大きいと思います」とした。

 また、独特な雰囲気のある甲子園で失策があると、余計にアウェー感が増しそうだが、「いや、別に特にないっすよ。もう最初のころはね、やっぱりああいう声援とか雰囲気とか、やっぱ凄いなって。こう、飲み込まれそうな気持ちになった時もあったけど、やっぱりもうね、12年間も戦ってるわけですから全く動じないっス、そこら辺は」と頼もしかった。

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