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広島・玉村 自己最多4勝目 初完封逃すも脱力投法で9回途中1失点「最後まで投げ切りたかったです」

スポニチアネックス 2024年9月2日 5時1分

 ◇セ・リーグ 広島5ー1ヤクルト(2024年9月1日 マツダ)

 広島・玉村は走者1人を生還させて「ゴメン」と謝る栗林を「ありがとうございます」と感謝して出迎えた。プロ初完封を目指した9回に救援を仰ぎ「最後まで投げ切りたかったです」は本音だ。連勝に貢献し、21年と並ぶ自己最多4勝目を飾った本拠地お立ち台で思わず苦笑した。

 「特に何も変えることなく落ち着いて(9回のマウンドに)上がったけど、相手も打ち気できているので。次に行ける時があればリベンジしたいです」

 スライダー、チェンジアップなど変化球を効果的に使って8回までに3併殺を奪い、三塁を踏ませない散発4安打の好投。9回は長岡に9球粘られて中前打を許すと、増田にも中前打、サンタナには四球を与え、無死満塁を招いて無念の降板となった。

 3回には、1死からバットでも魅せた。高梨に直球2球で追い込まれながら3球目の低めフォークをうまく捉えて中前打。小園の先制打を呼んだ。打撃自慢を誇る先輩左腕との逸話が秀逸だった。

 「床田さんに助言をもらったけど、当てにならないな…と。違うじゃんと思いながら、何とか当たってくれたので良かったです」

 6回3失点で4敗目を喫した8月23日の阪神戦から修正。「重心移動をしっかり踏ん張ってできるように」意識し、9回途中1失点の好投につなげた。新井監督は「テンポも良くナイスピッチング。初完封やらせてあげたかったけど、まずは勝たないといけないのでね」とねぎらった。

 「頑張る気持ちはシーズン通して一緒。与えられたところで仕事ができるように」

 昨季までの全力投法から一転、脱力投法を身に付けた23歳。進化が止まらない。

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