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浜田剛史が氏占う 尚弥が中盤でKOの予想も捨て身のドヘニーを警戒

スポニチアネックス 2024年9月2日 4時31分

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)は3日、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者でWBO同級2位TJ・ドヘニー(37=アイルランド)との防衛戦に臨む。スポニチ本紙評論家の浜田剛史氏(63=元WBC世界スーパーライト級王者、帝拳代表)が試合展開を占い、井上の中盤KOを予想。一方で警戒ポイントにはドヘニーの経験値と捨て身で放つパンチを挙げた。

 井上のスピード、パワーは圧倒的で今が一番強い状態。実力、総合力でドヘニーよりも優れていることは明確。スタイル的にもかみ合うだろう。普通に戦えば中盤KOが予想できる。ただボクシングは強い方が勝つという保証はない。その点でドヘニーは勝負どころが分かる選手。パンチ力がある上にうまいボクシングもできる。(元世界5階級制覇王者)ドネアを除いて、今まで戦ってきた相手よりも経験があるところは侮れない。

 37歳とはいえ、日本でも3連続KO勝利中と勢いもある。今回は4本のベルトを懸けて、井上と戦う。萎縮する選手もいれば、爆発する選手もいる。ドヘニーは後者だと思う。年齢的にも最後の世界戦になるかもしれないという覚悟で、プラスアルファの力を発揮する可能性は十分に考えられる。体重を10キロ以上リカバリーで戻すあたりは回復力もあるだろう。(18年に)岩佐と対戦したときより一回り大きくなっているようにも感じる。

 井上が気をつけなければいけないとすれば、ドヘニーが捨て身できたときだ。ドヘニーにチャンスが訪れるのはほんの数回だろう。数少ない機会にイチかバチかで倒しにきたとき、付き合わずに動きを見極められるかが鍵になるだろう。

 5月6日のネリ戦ではかなりいい経験をしたのではないか。相手のスタイルを気にせず、前に出過ぎたところで1回にダウンを喫した。今回はその反省を生かし何が起こるか分からない、という想定をして慎重に入ることが予想される。井上の実力であれば序盤に相手の動きや圧力を読み切れる。相手に付き合わず、自分の土俵で戦えば番狂わせが起こることはないだろう。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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