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「常にトップ10、トップ5で戦いたい」松山英樹9位で11年目のシーズン終了 米男子ゴルフ最終戦

スポニチアネックス 2024年9月2日 7時25分

 ◇米男子ゴルフツアー ツアー選手権最終日(2024年9月1日 米ジョージア州 イーストレイクGC=7490ヤード、パー71)

 年間王者を決めるプレーオフシリーズ最終戦の最終ラウンドが行われ、首位と14打差の9位から出た松山英樹(32=LEXUS)は7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で回り通算16アンダーの9位だった。

 米ツアー参戦11年目のシーズンを戦い終えた松山は「4日間終われて良かった。去年来れなかった分、ここでプレーできたこと自在がうれしかった。コースも変わってなかなか思うように対応できなかったけど、いいところもあったと思うので、来年に向けてしっかり作り直したい」と達成感をにじませた。

 最後のラウンドで意地を見せた。正確なアイアンショットでバーディーを重ねた。4番で1・5メートルにつけて最初のバーディーを奪うと、7番は3メートル、8番は1・2メートルにぴたり。連続バーディーをマークしスコアを3つ伸ばして折り返した。

 後半の10番でも3メートルにつけてバーディー。11番ではミスが重なりダブルボギーを叩いて後退したが、すぐに3連続バーディーで巻き返す。

 12番はグリーン外から放り込み、13番は4メートルを沈めて、パー5の14番は2オン2パット。15番で落としたものの今週最少の67にまとめた。最終日はフェアウェーキープ率が64・29%、パーオン率が77・78%。ツアー屈指のショットメーカーらしいゴルフだった。

 今季は、2月のジェネシス招待で2年ぶりの優勝を飾ると、8月のパリ五輪で銅メダルを獲得。プレーオフシリーズ初戦のフェデックス・セントジュード選手権でプレーオフシリーズ初勝利、ツアー通算10勝目を挙げた。第2戦のBMW選手権は腰痛で途中棄権し、風邪を引き体調を崩したが、最終戦のツアー選手権で復帰。ポイントランク3位から初の年間王者を狙った。

 ポイントランク1位のスコッティ・シェフラー(28=米国)と3打差の7アンダーでスタート。伸ばし合いとなった初日、2日目とも伸ばしきれず、トップ争いから脱落し、アジア勢初の快挙には手が届かなかった。

 「もうちょっと上に絡みたかったけど、今の状態では仕方ないなという感じ」と満足はしていないが、完全復活を印象づけるシーズンだった。

 松山は「勝ちたいと思ってスタートして、勝つことができて、もう1勝することができて良かったと思うけど、常にトップ10、トップ5で戦っていけばメジャーで勝つチャンスも増えると思うので、そこに向けて準備したい」と早くも次なるシーズンを見据えた。

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