フジテレビ報道局解説委員の風間晋氏が2日、同局の情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。斎藤元彦兵庫県知事(46)を巡る疑惑告発文書問題について言及した。
斎藤氏は、県庁職員らへのパワハラの疑いなどを告発する文書をめぐり、同県議会の調査特別委員会(百条委員会)で証人尋問を受けた。
尋問の中で斎藤氏はパワハラの認識について問われ、そのたびに「合理的な指摘」「パワハラかどうかは私が判定するというより、百条委員会とか第三者委員会が判定するものだと思う」などと返答。最後までパワハラを認めることはなかった。
風間氏は「僕はこれは典型的なブラック企業の経営者的な行動、言動ではないかと思っている。典型的に自分に甘く、下に厳しいというタイプですよね。民間企業だったらみんなに嫌がれるっていうね」と指摘。そして、「なんでこのようになっちゃうのか。確かに橋下(徹)さんが言うように、霞が関がそうだから。つまり国会議員がそうだから(斎藤氏は総務省出身の)役人の対応としてこういうふうになっちゃうんだよねっていうところもあると同時に、僕は“選挙で選ばれているんだ、俺は”というところも何となく感じる。以前も言いましたが、兵庫県は有権者数が460万人。斎藤知事は86万票の獲得。つまり有権者の2割足らず。そういうことをもっと謙虚に受け止めないとダメだろうと思うんですよね」と自身の考えを述べた。
◇兵庫・斎藤知事告発文書の疑惑7項目
(1)人事=ひょうご震災記念21世紀研究機構の副理事長2人が突然解任
(2)知事選=2021年知事選で幹部職員らが斎藤元彦氏の選挙を手伝い
(3)知事選=次期知事選に向けた投票依頼のため、商工会などに出向いた
(4)贈答品受領=地元企業からコーヒーメーカーやロードバイクなどを受け取った
(5)パーティー券=副知事らが斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会などに大量購入させた
(6)優勝パレード=阪神・オリックス優勝パレード費用を信用金庫などから不正に集めた
(7)パワハラ=机を叩いて激怒したり、職員を怒鳴り散らしたりした