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偏差値71、進学校の“二刀流”桐朋・森井 麟太郎の道!プロ志望届提出も第一希望は米大学進学

スポニチアネックス 2024年9月3日 4時3分

 投げては最速153キロ、打っては高校通算45本塁打を誇る桐朋(東京)の二刀流・森井翔太郎内野手(3年)が米国の大学への進学を目指すことが2日、分かった。NPB入りの選択肢も消しておらずプロ志望届も提出。今月中にも渡米して施設を見学し、夢のメジャーリーガーへの一歩を踏み出す。

 日米が注目する二刀流が海を渡る可能性が高まった。森井はNPB、メジャーの両スカウトとの接触の機会を設けるため、まずはプロ志望届を提出。今後の話し合いで変更の可能性はあるが、現状では米国の大学進学を第一に考えており「夢のメジャーリーガーになるための選択をしたい」と思いを語った。

 森井は今夏、西東京大会2回戦で富士森に2―9で初戦敗退を喫したが、日米14球団のスカウトが集結した。投手として最速153キロで高校通算45本塁打を放った逸材は、試合後に進路について「(プロ志望届提出は)五分五分です。こんなに早く終わるとは思っていなかったのでゆっくり考えたい」と語り、夏休み期間に熟考。渡米への気持ちは高まった。多くの可能性を残すためにプロ志望届は提出したが、米国の大学進学を軸に今後の進路を決めていく。今月中にも家族で米国の大学を見学に行く予定だ。

 次のステージのため、準備も進めてきた。最後の夏が終わっても毎日のように野球部の練習に参加。「パワーの面で出遅れたくないので」と異国の地での挑戦も見据え、体重は夏から4キロアップし88キロに。速球対策として、160キロに設定した打撃マシン相手に打ち込みも行ってきた。8月末から再開した投球練習では、140キロ台中盤を計測するなど二刀流としての挑戦も続ける覚悟で「160キロも徐々に芯でアジャストできるようになったし、投げる方も出力は上がってきた」と成長を実感する。

 花巻東(岩手)で歴代最多の高校通算140本塁打を放った佐々木麟太郎内野手が米スタンフォード大へ進学予定など、近年は高校卒業後に海を渡る逸材が増えてきた。「自分が成長できる場所を選びたい」と森井。偏差値71の進学校で文武両道を続けたスター候補生が、野球の本場へ乗り込む覚悟を決める。

 ◇森井 翔太郎(もりい・しょうたろう)2006年(平18)12月15日生まれ、東京都出身の17歳。桐朋小1年から野球を始め、6年時には西武ジュニア入り。桐朋中では軟式野球部に所属。高校では1年夏に背番号15で初めてベンチ入りした。憧れの選手はレンジャーズ・デグロム。50メートル走6秒1、遠投110メートル。1メートル83、88キロ。右投げ左打ち。

 ≪高野連&大学野球連盟で公表開始≫日本高野連は2日に公式サイトでプロ志望届提出者の掲載を開始した。森井のほか、今春の選抜に出場した阿南光(徳島)の最速146キロ右腕・吉岡暖(はる)投手ら19人が提出した。また、全日本大学野球連盟も公表を開始。3月には侍ジャパントップチームに選出されたドラフト1位候補の関大・金丸夢斗投手が提出した。ドラフト会議は10月24日に開催される。

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