◇パ・リーグ 楽天5―2オリックス（2024年9月2日 楽天モバイル）
驚異の勝負強さでチームの窮地を救った。楽天・辰己が5回に1点を勝ち越し、なお1死一、二塁で右中間に2点三塁打。チームを勝率5割復帰に導き「長打しか狙っていませんでした」と笑った。
3連敗で迎えた4連戦の最終戦。チームは過去3試合長打がなく、辰己の一打が実に32イニングぶりの長打だった。いずれもリーグトップの得点圏打率・349と12三塁打を記録する3番を、今江監督も「（シーズン）中盤から辰己が（打線の）軸になっている」と称える。
お立ち台では“辰己節”も全開だった。逆転でのCS進出に向け「今日、負けたら諦めようと思っていた」と冗談めかしたが、最後は「僕がCSに連れて行きます」と力強く宣言。4位のチームはCS圏内の3位・ロッテと2・5ゲーム差。ファンは、その言葉を信じている。（花里 雄太）