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大谷翔平 エンゼルス戦で古巣凱旋へ「エンゼルスタジアムでプレーできることに特別な気持ちはある」

スポニチアネックス 2024年9月3日 8時54分

 ◇ナ・リーグ ドジャース11-6ダイヤモンドバックス(2024年9月2日 フェニックス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場。第1、4打席にいずれも右前打を放って3試合ぶりのマルチ安打をマークした。また、4回に二盗を決めると、7回には二盗、三盗に続けて成功し、自己最多タイの1試合3盗塁で今季46盗塁。44本塁打を2つ上回り、史上初の50本塁打&50盗塁へまた一歩前進した。チームもナ・リーグ西地区2位のダイヤモンドバックスに快勝して4連戦を3勝1敗で勝ち越し、地区優勝へ大きく前進した。

 試合後、大谷は3日(同4日)からエンゼルスタジアムで古巣エンゼルスと対戦することについて問われると「もちろん今まで一番多くの時間を過ごした球場で特別ですし、ファンの人たちの前でプレーするのも特別なこと。一生懸命頑張りたいと思います」と意気込んだ。昨オフにエンゼルスからドジャースと同等のオファーがなかったことについて問われると「そこに関しては特にはないです。ドジャースも含めて自分を高く評価してくれたと思っているので、エンゼルスがどうのこうのというよりは高く評価してくれた球団に対してありがとうございますというところ」と説明。エンゼルスが同等のオファーをしていれば残留の確率はどれくらいだったかと問われると「実際にされていないのでたらればのことはここでは言えないです。今はこのチームで頑張っているので、このチームでワールドシリーズで勝つことを目標に頑張っているので、それでいいかなと思います」と話すにとどめた。

 エンゼルス時代にチームとしていい成績を残せなかった理由を問われると「僕自身もいいシーズンとケガをしてほとんど出られないようなシーズンがあったので、個人的にももう少しフルで貢献できればもちろん違ったものがあると思います」と話した。改めてエンゼルス戦への思いを問われると「楽しみにしています。一番時間を過ごした球場ではあるので、エンゼルス戦はもうドジャースタジアムでやったので、そこに対してというよりかはエンゼルスタジアムでプレーできるっていうことに特別な気持ちはあると思います」と凱旋を待ちわびた。

 また、古巣の成績をフォローしているかと問われると「一緒にプレーしている選手たち、特に若い選手の活躍が印象的だと思う。明日から敵ですし、そういう選手より自分の方が活躍できるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 初回の第1打席は左腕ロドリゲスとの対戦。カウント2―1から甘く入った内寄りのシンカーを捉えると、117.2マイル(約188.6キロ)の痛烈打球はあっという間に右前で弾んだ。しかし、続くベッツが二ゴロ併殺打に倒れて盗塁のチャンスはなかった。

 3回無死二塁の第2打席は内角へ執拗な攻めを受け、ヒヤリとする場面もあった。また、7球目をファウルした際には右膝に自打球がかすめて気にする仕草もあったが、8球目の外角スライダーを引っ張り込んで二ゴロで進塁打を放った。そして、ベッツが左前適時打を放って先制すると、右手中指骨折から復帰したフリーマンが今カード3本目の一発となる2ランを放って加点した。

 3―1の4回2死三塁の場面。ダイヤモンドバックスベンチは左腕モンゴメリーを準備させていたが、先発ロドリゲスを続投。しかし、ここはストレートの四球で歩かされた。そして、一、三塁となったところで二盗に成功。今季44個目の盗塁となる二盗を決めた。これで盗塁数も本塁打数に並び、44―44でいずれも年間51ペースとなった。

 3―1の7回の第4打席は1死走者なしの場面。左腕モンゴメリーの1ボールからの2球目の内角シンカーにやや詰まらされながらも右前に運んだ。そして、モンゴメリーのクイックモーションを盗んで二盗に成功すると、続けて三盗にも成功して46盗塁目とした。これで盗塁は年間54盗塁ペースとした。そして、ベッツが申告敬遠で歩かされて一、三塁となったところでフリーマンの犠飛を呼び込み、チームの4点目に足で貢献した。

 6―3で迎えた8回2死一塁での第5打席は四球。一、二塁と好機を広げるとベッツの左翼線二塁打で大谷も一塁から一気に俊足を飛ばして生還し、またもや足でチームの得点に貢献した。

 大谷は今カード初戦となった8月30日のダイヤモンドバックス戦で2回に43個目の盗塁を決め、8回には43号ソロ。大リーグ史上初のシーズン43本塁打&43盗塁を達成した。8月31日の第2戦は初回に今季5本目となる先頭弾とする今季44号。2度目の満票MVPを獲得した昨季の本塁打数に並んだ。第3戦は4打数無安打、3三振で3試合ぶりの無安打に終わったが、2位との直接対決第4ラウンドで再び大活躍を見せた。

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