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西武 岡田雅利捕手の引退発表「どんな時でも、ファンの皆さんの声援が僕をここまで支えてくれました」

スポニチアネックス 2024年9月3日 12時10分

 西武は3日、岡田雅利捕手(35)が今季限りで現役を引退すると発表した。

 岡田は球団を通じてコメントを発表。「これまでの現役生活で一番思い出に残っている試合は、2020年9月8日のオリックス・バファローズ戦で、光成(高橋)とバッテリーを組んだ試合です。8回まで無安打で、途中ピンチもありましたが、最後は山本由伸投手に投げ勝つことができてとてもうれしかったのを覚えています」と振り返り、「ここ数年は、リハビリ期間も長く、球団には本当に迷惑をかけてしまったと思っています。手術をして先の見えない状況から野球ができるまでの体に戻るまでサポートいただいたスタッフの皆さんにはとても感謝しています。そしてどんな時でも、ファンの皆さんの声援が僕をここまで支えてくれました。登場曲の最後に“おかだ!”と言ってもらったときの鳥肌は忘れられません。応援ありがとうございました」と感謝した。

 西武一筋で長らくバッテリー組の精神的支柱だったベテラン捕手が、ユニホームを脱ぐ。大阪桐蔭で同学年の中田(現中日)とバッテリーを組み、2年夏から2季連続で甲子園に出場。大阪ガスを経て13年ドラフト6位で入団した。当時は炭谷が正捕手として君臨しており、17年の68試合出場が最多だったが、誰からも慕われる明るい性格で若手の相談役となり、18、19年のリーグ連覇を支えた。

 母校の6学年後輩で同期入団の森(現オリックス)からは公私で慕われた。練習中は兄弟のようにじゃれ合う一方、自らの立場もいとわず、献身的にリード面の相談に乗って正捕手に育っていく過程の森をサポートした。21年オフには「ライオンズが大好き」と国内FA権を行使して残留。新たに3年契約を結んだが、近年は膝の故障に苦しんだ。毎年オフに行われるファン感謝イベントでのMCやトークショーでも好評を博していた「岡ちゃん」が、ファンに惜しまれつつグラウンドを去る。

 ◇岡田 雅利(おかだ・まさとし)1989年(平元)6月30日生まれ、奈良県出身の35歳。大阪桐蔭では2年夏の甲子園と3年選抜に出場。大阪ガスを経て13年ドラフト6位で西武入団。14年5月17日楽天戦でプロ初出場、15年7月8日オリックス戦では山崎福からプロ初本塁打を放った。1メートル73、80キロ、右投げ右打ち。

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