ひとり芸日本一決定戦「R―1グランプリ2024」で優勝した街裏ぴんく（39）が漫談の全国ツアーを開催することを発表した。10月11日の沖縄・Output公演を皮切りに全国10都市をめぐる。ツアータイトルは「信じてもらえない男」。3日、本紙の電話取材に応じ、意気込みを語った。
全国ツアーの開催は夢だった。「どこにどれくらい僕のことを愛してくれる人がいるのかも気になる。夢がかないそうで、うれしい」と期待に胸を膨らませている。
全国各地をめぐるにあたって、ご当地ネタを披露する計画もある。例えば10月20日の仙台公演では高さ100メートルを誇る仙台大観音を使った新ネタを考えているという。「1回行った時に好きになりました。あれで何かできないかとは考えています」と構想を明かした。
ぴんくの芸風は“嘘”を本当にあったかのように語る漫談。嘘を操るものとしてポリシーがある。
「嘘をつき切るというのが大事です。こいつになら“嘘つかれてもいいわ”となるまでいけば、見え方も変わる。悪い嘘もどこか笑えたら見え方も変わってくる。僕の嘘も少なからず誰かは傷ついているだろうけど、ファンタジーでしゃべるからには笑わせるというのは心がけています」
加えて、観客には「本当に体験したんだな」という熱量を感じてほしいと願っている。
「僕のことを好きだと思ってくれる人は（僕の芸を）ほんまに体験したんだなという風に見てくれる。今回のツアーでそういう人がさらに増えてくれたらなという思いでやっています。ぜひ生の臨場感を味わっていただければ」
ぴんくの“嘘”が全国を笑いの渦に巻き込む。（前田 拓磨）