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前澤友作氏 重要文化財の傑作を所有していた!「先日無事に手元に…」 川村記念美術館の作品購入にも意欲

スポニチアネックス 2024年9月3日 17時0分

 衣料品通販大手「ZOZO」創業者で、アートコレクターとしても知られる実業家の前澤友作氏(48)が3日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。来年1月下旬から休館すると発表されたDIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)の作品購入に意欲を示した。

 DIC川村記念美術館については、所有・運営する化学メーカーDICが8月27日に来年1月下旬から休館すると発表。運営の見直しに伴うもので、運営効率化のため規模を縮小した上で移転することを軸に検討し、「運営の中止の可能性も排除せず検討する」としている。12月までに今後について決定する。

 同館は1990年に開館。マーク・ロスコなど現代美術のコレクションで知られ、モネやピカソも所蔵している。754点の所蔵作品のうちDICは384点を保有、資産価値は6月末時点の簿価ベースで計112億円に上るという。

 前澤氏は2日、Xで「それにしてもDIC川村美術館の一時閉館は寂しいです。僕に何かできることがあれば美術愛好家として協力したいと思っています」と投稿。「もしコレクションを売却するという方向なら、数々の名作が日本から出ないように、まずは日本の買い手にアプローチして欲しいな。僕も待ってます」と作品購入へ意欲を見せ、「過去にバーネットニューマンの『アンナの光』が海外に出てしまったのはとても残念だったので」と続けた。

 そして「土地でも自然でも美術品でも伝統文化でも日本古来のものはなるべく日本人が守っていかないと。目先の利益のためにバラで切り売りしていくと日本が日本じゃなくなっちゃう。未来の世代に継承すべきものを自分が買い受けて引き継げるくらい稼がないとな」と持論。

 また、政治学者の中島岳志氏が、長谷川等伯「烏鷺図屏風」について「たしか佐倉のDIC川村記念美術館所蔵だったはずと思って調べたら、すでに売却されていて、前澤友作さんの所蔵になっていて驚きました。どうしたら見ることができるのでしょう?」と投稿すると、これを引用して「長谷川等伯の烏鷺図屏風については、約3年ほどかけてクリーニング及び一部修復作業中でしたが、先日無事に手元に戻ってきました」と現状を説明。「当作品は国が指定する重要文化財ですので、何らかの方法で皆様にも観ていただけるようにしたいと思っていますので、詳細が決まり次第追ってお知らせいたします」と伝えた。

 長谷川等伯は安土桃山時代時代の絵師で、代表作「松林図屏風」(東京国立博物館)など国宝指定の作品も多い。

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