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比嘉大吾が引退表明「自分の中でやりきった感じがします。悔いないです」 武居由樹と激闘判定負け

スポニチアネックス 2024年9月3日 21時33分

 ◇プロボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチ 王者・武居由樹(大橋)<12回戦>同級1位・比嘉大吾(志成)(2024年9月3日 東京・有明アリーナ)

 元WBC世界フライ級王者でWBO世界バンタム級1位の比嘉大吾(29=志成)は同級王者・武居由樹(28=大橋)に0-3の判定で敗れ、約6年5カ月ぶりの世界王座返り咲きを逃した。試合後には引退表明をした。

 一進一退の激闘が続く名勝負となった世界戦。フックを叩き続けてひるまず、中盤以降は左のジャブで突き放した。11回にはスリップ気味ながら左フックを側頭部に当ててダウンを奪取。しかし、肝心の12回に武居の猛攻を浴びて追い込まれ、ジャッジの採点は1点差が2人、3点差が1人でベルトに届かなかった。

 試合後「初めて良い試合ができたじゃないかなと思いました」という開口一番だった。

 そしてこの世界戦に懸けていた。「復帰してからやる気があったりしながらやってドローを挟んで勝って負けてずっとちょっと勝ち進んでもやっぱりやる気なかったりっていうのは、多分それは野木さんも気づいてたと思う。それでも最近見捨てずにやってくれて世界戦まで組んでくれて、野木さんに関してはこの決まって2ヶ月ちょっと前ぐらいにミーティングして、この2カ月はこの試合のためにやってきて、やりきった感じがします」と世界戦までの道のりを振り返った。

 「今回逆に吹っ切れた試合でしたね。楽しめたというか、最初から最後緊張はもちろんしたんですけど、自分の中でやり切った感じがします。悔いもないです。自分のチームもわかってると思う」と引退表明した。

 「ボクシング人生いろいろあって、野木さんと18歳からやってきましたけど、楽しい10年間でした」とボクシング人生に別れを告げた。

 最後の相手となった武居については「サウスポーでガードの上からもパンチが強かったです。パンチ出しどころや距離間が上手かったです」と振り返った。

 その中で11Rのダウンシーンは野木トレーナーからのピンポイントアドバイスだったと明かした。「ダウン取れると思わなかったので、良いフックが当たりました。野木さんが“カウンターのフックが当たる”と言っていたので、ピンポイントでしたね」と説明した。

 しかし12Rに失速してしまった。「相手の距離でやられてしまった。セコンドから“距離つぶせ”っていうのは聞こえてたんですけど、相手の距離で良いパンチもらってましたね」と反省した。

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