◇4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上尚弥―TJ・ドヘニー（2024年9月3日 東京・有明アリーナ）
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥（31＝大橋）が挑戦者でWBO世界同級2位のTJ・ドヘニー（37＝アイルランド）を7回16秒、TKOで4本のベルトを守った。圧倒的優位予想の中で圧勝し、世界戦通算勝利数は井岡一翔（35＝志成）を抜いて日本人最多23勝となった。また、自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を9に伸ばした。ドヘニーはキャリア初のKO負けとなった。
ドヘニーは7回、井上尚のラッシュを浴びると腰に手を当てて動きを止め、座り込んで立てなくなった。足を引きずるしぐさも見せた挑戦者に、レフェリーが試合をストップ。まさかの結末に会場からは大きなどよめきが起こった。
前日計量から11キロ戻して66・1キロ。急激な体重増加も影響したのか。青コーナーに戻って椅子に座ると痛みが増したのか、コーナーにもたれて陣営と会話も。5～6人の助けを受けながらリングを降り、自力で歩けず肩を借りて引き揚げた。
腰を押さえる37歳のドヘニーの姿に、SNSでは同情の声が続出。「腰痛持ちだから、ドヘニーに同情しちゃう」「ギックリ腰とか一番共感できる痛みだからマジで笑えないし普通に可哀想」「アスリートがああいう風になるなんてよっぽど」「わかるよ。痛いよね」「ギックリ腰経験者としてはあの動きになるのはほんまに分かるしドヘニーに同情する」「ギックリ腰経験者がドヘニーに同情的なの優しい」「ドヘニーを笑うか同情するかで年齢がわかるな」などの声が上がった。