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リング上から「ノーフィアー!」高山善廣が7年4カ月ぶりに帰ってきた!鈴木みのると涙の一騎打ちも

スポニチアネックス 2024年9月3日 22時40分

 「帝王」がリングに帰ってきた。2017年5月4日、試合中のアクシデントにより負傷、入院先で頸髄損傷および変形性頚椎症と診断されリハビリ中の高山善廣(57)が3日、東京・後楽園ホールで行われた自身を支援するイベント「「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」でリングに“降臨”した。

 200発以上のチョップ合戦が繰り広げられたメインの鈴木みのる対柴田勝頼戦終了後だった。マイクを握った鈴木が来場者に感謝の言葉を述べると「みんな最後にやりたいだろ?」とノーフィアーの大合唱をほのめかす。だが、この日はとんでもないサプライズが待っていた。「いくぞ!と思うだろ?そんなわけねえ~よ!今日のスペシャルゲスト、高山善廣!」とコール。場内に高山の入場曲「DESTRUCTIVE POWER」が流れ、ストレッチャーに乗った高山が登場。満員の館内は大観衆に包まれた。

 まさにサプライズの感動の瞬間。リングは3本のロープが外され、高山をストレッチャーごと運び上げた。出場全選手に加え中継のゲストだった武藤敬司、小橋建太が出迎える。盟友の鈴木みのるは涙が止まらず高山と抱擁を交わす。家族を交えた集合写真を撮り終えると、リング上でみのると高山が対峙(たいじ)。番外編「無制限1本勝負」のシングルマッチのゴングが鳴った。

 涙の鈴木は高山に「どうした、こいよ!立てよ!」と叫び続ける。高山も目は真っ赤だ。鈴木は「おまえが立てないならこの勝負、お預けにしてやるよ。てめえが帰ってくるまで、俺がプロレス王としてリングで待ってる」と再戦は持ち越しと宣言。「何が帝王だ!。今のプロレス王は俺だ!。悔しかったら立ち上がって俺の顔を蹴とばしてみろ!」と鈴木流の毒舌で激励した。

 感動のフィナーレを迎え、鈴木にマイクを向けられた高山は「みんな今日はありがとう。いくぞ!ノーフィアー!」と言葉を絞り出す。高山コールの大合唱のなか、高山は退場した。7年4カ月の長い年月で進んだ道はわずかだが、明るい未来への道は大きく開けた。高山は「立ち上がりたかったけどまだ無理だった。それが悔しかった。ただ、みなさんの前であいさつできたことはうれしかった」とコメント。鈴木の愛情たっぷりの叱咤(しった)には「ありがたかった」と感謝を口にした。

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