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広島・森下「序盤でゲームを壊してしまった…」今季自責0お得意様ベイにまさか4回5失点KO

スポニチアネックス 2024年9月4日 5時46分

 ◇セ・リーグ 広島1―5DeNA(2024年9月3日 横浜)

 広島・森下暢仁投手(27)が、3日のDeNA戦で、まさかの背信投球を演じて6敗目を喫した。今季ワーストタイの5点を失い、痛恨の今季最短4回KO。打線も難敵・東に沈黙し、8回に末包昇大外野手(28)の左前適時打で零敗を免れるのがやっとだった。2位・巨人も延長戦の末に敗れたため、辛くも首位をキープ。し烈なV争いの佳境、4日にリベンジあるのみだ。

 19試合目の登板にして、今季初の奪三振ゼロ――。らしくないその事実に、苦投ぶりが表れていた。6月12日の西武戦以来となる今季ワーストタイの5失点。今季最短の4回降板を余儀なくされた森下は、悔しげな表情で敗戦の責任を負った。

 「初回からゼロでいかないと。先に点を取られ、流れを悪くしてしまった。序盤でゲームを壊してしまったなという感じです…」

 浮いた変化球を痛打されるシーンが目立った。初回2死から佐野、オースティンの長短打で先制を許すと2回には先頭・牧に外角高めチェンジアップを左越えへソロ被弾。3回こそ打者3人で抑えたものの、4回にまたつかまってしまう。

 先頭・オースティンの左越え二塁打と四死球2つで無死満塁。山本を6―2―3の遊ゴロ併殺に斬ってピンチを脱したかに思われたが、林を申告敬遠した2死満塁から投手の東にゴロで左前へ、梶原にもゴロで右前へ運ばれて3失点し、この回限りで降板となった。

 「まあ、もう東さんに打たれてしまったので…。初回からゼロでいかないと、こういう展開になる。変化球の高さだったりが悪かったと思います」

 今季2戦2勝、14イニングで1失点(自責0)に抑えていたDeNA戦で喫した痛い黒星。新井監督は「そういう日もある。修正能力の高い投手なので、(原因は)自分で分かっていると思う。次の登板に期待している」と背中を押した。

 前回8月27日の中日戦でも7回2失点(自責0)で敗戦投手になり、キャリアハイの11勝目を懸けた登板は2試合連続で暗転した。それでも6年ぶりのリーグ制覇を目指すチームはし烈なV争いの渦中にあり、下を向いてはいられない。

 「やってしまったことは仕方がない。自分(の登板)も含めて残り試合は少ないので、どんな形であれチームが勝てる投球ができたら…と思います」

 ヤクルトを相手に土壇場で追い付いた2位・巨人も延長戦で敗れ、頂点への流れがまだ見えないまま残り27試合。名誉挽回を強く誓う次回登板、真価が問われることは森下自身が一番よく分かっている。(江尾 卓也)

 ≪1軍復帰登板・中崎1回3人斬り≫1軍に復帰した中崎が、5回に2番手で登板。1イニングを3者凡退に抑えた。5月25日のDeNA戦以来の1軍マウンドで佐野を左飛、オースティン、牧を遊ゴロと中軸を封じ「ゼロで抑えられてよかった。しっかり腕を振って打者と勝負できた」。リーグを3連覇した16~18年にはクローザーやセットアッパーを担った右腕。9月の戦いに加わり「(この時期でも)これまでと変わらずにいることが大事。打者一人一人としっかり勝負していく」と話した。

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