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エ軍 大谷翔平移籍後初凱旋もセレモニー予定なし 米記者「大きな間違い。歴史に敬意を表するチャンス」

スポニチアネックス 2024年9月4日 8時48分

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス担当、サム・ブラム記者が3日(日本時間4日)、ドジャースの大谷翔平投手(30)が移籍後初めて古巣エンゼルスタジアムに凱旋することに合わせて「なぜ大谷翔平選手はアナハイムでの復帰時にエンゼルスの選手やファンから温かい歓迎を受けるべきなのか」について記事を掲載した。

 ブラム記者は記事の冒頭で「大谷翔平選手がエンゼルスのスタジアムのビデオボードに映し出された際、ブーイングが降り注ぎました。この悲惨なシーズンでは、大谷選手が以前所属していたクラブから移籍して以来、球場はほとんど満員になることはありません。ファンベースは、高まる期待が壊滅的な失望に変わることに疲れ果てています。空席が目立つ光景が毎晩続いています」と書き出した。

 そして「大谷翔平選手は、彼が6年間を故郷と呼んだ球場で初めてのレギュラーシーズン試合となる火曜日の夜にエンゼルスのスタジアムに戻ります。そして彼が戻ってくる際、ドジャースの7億ドルの男は、かつて彼を崇拝していたファンから熱狂的な拍手を受けるべきです」とファンに訴えた。一方で「大谷は3月のエキシビション・ゲームで復帰したとき、両方のファンから温かい喝采を受けた。しかし、大谷に対する感情は、よく言えば複雑なままだ。ファンには、大谷がもう自分たちのチームにいないことに腹を立てる正当な理由がある。ライバル球団でプレーしていることに腹を立てるのも当然だ。しかし、その感情は選手自身に向けられるべきものではない」とライバル球団でプレーする大谷に複雑な感情を抱くファンがいるとした。その中で生粋のエンゼルスファンの声として「生涯のエンゼルスファンのほとんどが、ドジャースを本当に憎んでいる。もし彼がトロント(ブルージェイズ)に行っていたら、私は今でも大谷ファンだっただろう」と伝えた。

 ブラム記者は2日(同3日)の時点でこの日の試合前にエンゼルスは大谷の初凱旋を称える予定はないと説明。エンゼルス広報担当者は「変更があるかもしれない」としているものの、ブラム記者は「彼らが実際に何もしないという選択をするなら、それは間違いでしょう。大きな間違いです。火曜日は(大谷の)その歴史に敬意を表するチャンスである。彼がどんなユニホームを着ているかは問題ではないはずだ。エンゼルスが彼を抑えようが、ホームランを打とうが、大谷に対する敬意と評価は決して揺らぐことはないはずだ。彼はそれだけのものを獲得しているのだから」と訴えた。

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