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MBS「ゼニガメ」“事実と異なる内容放送”謝罪 「信頼される放送局であるよう努めてまいります」

スポニチアネックス 2024年9月4日 18時20分

 MBSはバラエティー番組「ゼニガメ」(水曜後8・00)の放送内で事実と異なる部分があったとして4日、調査結果と再発防止策概要を公表するとともにお詫びした。

 同社は7月26日に「7月17日放送分について一部事実と異なる部分があることが判明したことを受けて現在調査中」と発表し、8月14日の放送を延期していた。

 そのため関係者ヒアリングや取材映像の解析などの調査を実施したうえでこの日、「事実と異なる内容を放送したことを改めて深くお詫びいたします。取材先で事実と異なる事前準備がなされていたことは誠に遺憾なことではありますが、それに気づけなかったことを重く受け止め、新たな再発防止策を講じることといたしました。改めて取材時の事実確認徹底を心掛け、皆様に信頼される放送局であるよう努めてまいります」と謝罪した。

 調査結果として、買取会社に密着した7月17日の放送分について「現場で発見された金庫から金の延べ板が見つかり、現金で買い取る様子を放送しましたが、当該買取業者社長へのヒアリングの結果、金庫と金の延べ板は、社長の指示により事前に準備されたものだったことが明らかになりました。さらに『依頼者』についても、当該家屋とは関係のない人物で、買取業者に依頼されていたことが判明しました」と報告。

 また当該買取業者に密着する取材VTRを放送した2023年11月29日、2024年5月8日放送分についても「その中で、土地建物を現金で買い取る様子を放送しましたが、調査の結果、2回とも当該土地建物は当該買取業者がロケ以前に買い取っていたもので、実際には売買はロケ当日には行われておらず、『依頼者』として登場した人物も、当該買取業者が事前に依頼していたことが明らかになりました。また、ロケで登場した司法書士も、当該買取業者が依頼したもので、実際の売買ではないことを知りながら立ち会っていたことが判明しました」と説明した。

 そのうえで「企業のサービス利用者の取材は、番組が主導・交渉して取材対象を選定することを原則とする」、「特にリスクが予測される取材対象に対してファクトチェックの意識を強化」などをはじめとする再発防止策を策定。

 同番組の今後の放送については9月18日から再開すると発表した。

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