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関脇・大の里が充実の調整で秋場所にスタンバイ 出稽古はなしも「師匠といい稽古ができた」

スポニチアネックス 2024年9月4日 18時51分

 大相撲秋場所(8日初日、東京・両国国技館)で成績次第では大関昇進の可能性がある関脇・大の里(24=二所ノ関部屋)が4日、茨城県阿見町の同部屋で調整した。5日は部屋の稽古が休み、取組編成会議後の週末も軽めの調整となるため、本格的な稽古はこの日が最後となる。

 稽古相手の新入幕・白熊が体調不良で稽古を控えたため、幕下の花の海ら若手に胸を出す形で14番。ぶつかり稽古の受け手のように相手の押しを残し、自分の形で押し返したり反撃する「あんま」(下の者が上の者の調整台となると同時に自身の稽古にもなる)の形で汗を流した。下から押し上げてくる相手の突進にも大の里は重心を下げて残し、おっつけやはずで押し返すことを繰り返した。関取との申し合いはできなかったが「残しながら自分の体勢を立て直すことを心がけた」とテーマを持って稽古に励んだ。

 秋場所初日まで残り3日。2日には師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と異例の三番稽古を行った。17番連続で取って10勝7敗。実際に師匠と肌を合わせて立ち合いの駆け引きのうまさなど学ぶことも多かった。久しぶりに出稽古なしで場所を迎えることになるが「師匠とこれだけ稽古をしたのは初めて。いい稽古ができたし、いろいろと勉強になります。これが上にいた人なんだと凄さを実感しています、師匠が稽古をつけてくれるのは出稽古よりも価値がある」と充実感を漂わせる。

 引退して5年経っても稽古まわしを着けて弟子の稽古相手になる師匠に恩返しをする時がやってきた。

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