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【パリ・パラリンピック】上地結衣が悲願の金へシングルスでも決勝進出 小田凱人は前回準V破り4強

スポニチアネックス 2024年9月4日 23時53分

 ◇パリ・パラリンピック第8日 車いすテニス(2024年9月4日 ローランギャロス)

 車いすテニスの女子シングルス準決勝が4日に行われ、21年東京大会銀メダルで第2シードの上地結衣(30=三井住友銀行)が第3シードのアニク・ファンクート(34=オランダ)を6-0、4-6、6-4で破り、決勝進出を決めた。男子シングルス準々決勝では第2シードの小田凱人(18=東海理化)が第6シードで東京大会銀メダルのトム・エフベリンク(31=オランダ)に6-4、6-1で快勝し、ベスト4入りした。

 2時間4分の激闘を制した。上地は第1セット、相手の最初のサービスゲームをラブゲームでブレーク。1ゲームも与えずにわずか20分で先取した。だが、その後は気迫を前面に出すファンクートに押され気味となり、ブレーク合戦となった第2セットを失った。第3セットも一進一退となったが、第9ゲームのサービスをキープして先行し、続くゲームをブレーク。決着をつけると、何度も両腕を天に突き上げた。

 今大会、ここまで全試合にストレート勝ち。準決勝が初めて苦しい展開となった。4大大会はシングルスで8回、ダブルスで20回の優勝を誇るが、パラリンピックはまだ金メダルがなく、パリでの頂点を目指した3年間は試行錯誤の連続。昨年1月に引退したレジェンド・国枝慎吾さん(40)との練習でヒントを得て、車いすの改良やプレースタイルの見直しも行った。

 2回戦でフランスの若手選手に手こずると、国枝さんから「もっとリターンに行きたいね」とアドバイスされた。準々決勝では"教え"どおり積極的に前へ出てサーブを打ち返して圧倒。「自分から攻める展開をつくりたい」の言葉どおり、準決勝でも攻撃的な姿勢を失わず、田中愛美(28=長谷工コーポレーション)と組むダブルスに続いて決勝に駒を進めた。

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