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広島 思わぬ足踏み2連敗 アドゥワが初回まさかの5失点「結果が全て。自分が投げ切れなかっただけ」

スポニチアネックス 2024年9月5日 5時48分

 ◇セ・リーグ 広島1―6DeNA(2024年9月4日 横浜)

 広島・アドゥワ誠投手(25)が4日のDeNA戦(横浜)で集中砲火を浴びた。今季チームワーストの初回5失点など、6回を9安打6失点で4敗目。打線も精彩を欠き、後半戦初の2試合連続1得点に終わった。リーグ制覇を目指す佳境で思わぬ足踏み。救いは2位・巨人の敗戦で、0・5ゲーム差のまま首位をキープ。左のエース・床田を立てる5日は絶対に負けられない。

 今季の守り勝つ野球をけん引し、安定感が光った先発陣にほころびが生じた。4回5失点で6敗目を喫した前日3日の森下に続き、アドゥワも6回で今季ワーストタイの6点を失って4敗目。試合後は悔しさをにじませ、大量失点をわびた。

 「初回が、結果が全てだと思います。全体的に球が甘いから打たれている。自分が投げ切れなかっただけ。試合を壊してしまって申し訳ないです…」

 初回の先頭・梶原に左前へ運ばれ、蝦名の左翼線適時二塁打で先制点を献上。続く佐野にも右翼線適時打を許した。わずか9球で2失点。さらに牧の右前打で1死一、二塁とされると、宮崎には左越え3ランを被弾した。145キロの内角高め直球。痛恨だった。

 チームの今季ワーストで、攻撃陣には重すぎる初回5失点。アドゥワは負の流れを拭えないまま、味方打線が1点を返した2回にも1死から梶原に右越えソロを浴びた。3回以降は修正しても、一度相手に傾いた流れは変えられなかった。

 「どの投手も立ち上がりは難しいと言われるけど、今日はちょっと探りすぎていたように見えた。次に向け、修正してもらいたい」

 新井監督は、中12日で敗戦投手になった右腕に言及し、次戦に向けて背中を押す。6回まで続投させた采配については「彼があのまま降りては…というのもあるし、水曜日で早く代えると、ブルペンが大変なことになるから」と説明した。

 6年ぶりのリーグ制覇を目指す大詰めの9月戦線で、ビジターとはいえ4位・DeNAに痛い連敗を喫した。2位・巨人もヤクルトに連敗し、0・5ゲーム差のまま首位を明け渡していないのは救いながら、同一カード3連敗は絶対に阻止しなければならない。

 「8月に1勝しかできなかったので、何とか巻き返したい。大事な試合が続くので、自分に勝ちが付かなくてもチームが勝てば」

 5日の予告先発・床田はそう意気込む。今季のDeNA戦は、登板3試合で2勝無敗の好相性。左の大黒柱で必勝あるのみだ。 (江尾 卓也)

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