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【パリ・パラリンピック】現役高校生・木下あいらが銅メダル! 競泳女子200M個人メドレー

スポニチアネックス 2024年9月5日 0時59分

 ◇パリ・パラリンピック第8日 競泳(2024年9月4日 ラデファンスアリーナ)

 競泳女子200メートル個人メドレー(知的障害)で現役高校生の木下あいら(18=三菱商事)が日本新記録で銅メダルを獲得した。今大会の日本選手団では最も若いメダリストとなった。日本知的障害者水泳連盟によると、知的障害の競泳日本女子のメダルは初めて。また、同100メートル自由形(視覚障害S12)の辻内彩野(28=三菱商事)も銅メダルを獲得した。

 木下は「精神的にきつい部分もあったが、楽しかった。緊張もなく自分の泳ぎができた。すごく重みがある。無事にメダルが獲れてすごいうれしいです」と満面の笑顔で話した。辻内は「メーン種目が50から100になったりパニックになった時期もあったが、この3年間やってきたことが報われた。無事にメダルが獲れて良かったです」としみじみ振り返った。

 大阪・四條畷学園高3年生の木下が、初出場のパラリンピックで期待どおりメダルを手にした。2歳で水泳を始めたが、本格的にパラ競技に取り組み始めたのは15歳から。国が有望選手を発掘する「J-STARプロジェクト」に応募したのがきっかけで、そこからパラ競泳女子の次世代エース候補に急成長した。

 強みは水の抵抗を受けにくいフォームで、初出場した昨年の世界選手権(英国)では女子200メートル個人メドレーで銀メダルに輝いた。平泳ぎが苦手だったが、上下動の少ないフォームに変えたことでタイムを大幅に短縮。高校では水泳部に所属し、健常者とも練習を共にしている。

 最初の100メートルバタフライは5位、個人2種目目の200メートル自由形は6位。「自分の泳ぎができなくて悔しい。納得がいかない」と涙を浮かべていたが、昨年の世界選手権(英国)で銀メダルを獲得した本命種目の200メートル個人メドレーで本領を発揮。午前の予選を2分28秒05の全体2位で通過し、決勝でものびのびとした泳ぎを披露した。

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