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新潟・長倉が大会史上最多タイの1試合4発 5―0大勝で堅守町田を粉砕 

スポニチアネックス 2024年9月5日 4時45分

 ◇ルヴァン杯準々決勝第1戦 新潟5-0町田(2024年9月4日 デンカS)

 J1新潟は、ホームで町田に5―0と大勝。ホーム&アウェーで戦う第1戦で先勝した。前半16分にFW長倉幹樹(24)のゴールで幸先よく先制。同32分に町田のMF藤尾翔太(23)が退場して数的優位に立つと、同42分にFW小野裕二(31)が加点した。後半にはカウンターから長倉が3得点し、大会史上最多タイの1試合4ゴールを決めた。第2戦は8日にアウェーで行われる。

 公式戦約3カ月ぶりの得点から、そのまま“ケチャドバ”状態に入った。ルヴァン杯では史上最多タイ、新潟初の1試合4ゴールをマークした長倉は、ネットを揺らすたびにガッツポーズで喜びを表現。試合後は「いただきました」と記念に試合球を持ち帰り、笑顔を見せた。

 前半16分。右サイドのMFダニーロ・ゴメスのクロスに「ファーに来ると賭けて動いた」との狙いが当たり、右足で合わせて先制した。2点目は後半4分。左サイドのFW小野のパスにファーで合わせた。前半32分に1人退場した相手が守備重視となり、膠着(こうちゃく)状態になりそうなところで流れを一気に引き寄せた。「(相手が)10人になって点を取れないと難しくなる。そこで自分が取れたのはさらにうれしい」と胸を張った。

 8月のリーグ戦での対戦はスコアレスドロー。自身も「ライン間で(パスを)受けても“そこはやらせるよ”くらいな感じで最後のところでバシッときた」と日本代表経験者の中山、昌子の両センターバックに対してシュートを打てなかった。

 「FWとしての仕事をやるべき」。パスを受けて起点になるだけでなくゴールを奪う。その意識を高めて臨んだこの日は、前を向くプレーとゴール前に顔を出す場面が増えた。後半42分とアディショナルタイムにもカウンターから得点し、シュートは両チーム最多の7本を放った。

 サッカー人生でも初という1試合4ゴールの感想を問われ「よくわからないですね」とおどけた後に続けた。「こういうのが続く選手が得点王になると感じた。こういう経験ができたことを生かしたい」。頂点を狙うルヴァン杯と残り10試合となったリーグ戦で、得点量産の期待は膨らむばかりだ。(西巻 賢介)

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