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「虎に翼」原爆裁判結審へ 入山法子が原告役を熱演 ネット「よねさんの寄り添いに涙…相棒呼びも胸熱」

スポニチアネックス 2024年9月5日 8時20分

 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は5日、第114話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となった。

 第114話は原告の一人、吉田ミキ(入山法子)が法廷に立つことを承諾し、広島から上京。一方、星のどか(尾碕真花)の態度に不満が爆発し、佐田優未(毎田暖乃)は義姉をキックした末に星家を飛び出してしまう。佐田寅子(伊藤沙莉)は登戸の猪爪家に連絡したら大ごとになると考え…という展開。

 1962年(昭和37年)1月。裁判前日、吉田が上京した。首の付近にケロイドが残る。

 轟太一(戸塚純貴)が事務所から帰ると、吉田は山田よね(土居志央梨)に「あなた、きれいね。凛としている」「私、美人コンテストで優勝したこともあるの。自分で言っちゃうけど、誰もが振り返るほどの美人だった。今日、上野駅に降り立った時、それを思い出したわ。振り返る人の顔つきは違ったけれどね。そういうかわいそうな女の私がしゃべれば、同情を買えるってことでしょ。でも、他の誰かにこの役を押しつけるのも気が引けるしね。仕方ないわ」。事務所の壁に書かれた日本国憲法第14条を目にし「差別されない。どういう意味なのかしらね」と吐露した。

 よねは「(法廷に立つのは)やめましょう。無理することはない」「声を上げた女に、この社会は容赦なく石を投げてくる。傷つかないなんて無理だ。だからこそ、せめて心から納得して、自分で決めた選択でなければ」と提案。吉田は「でも私、伝えたいの。聞いてほしいのよ。こんなに苦しくって、つらいって」と涙した。

 当事者尋問は取りやめ。轟が手紙を代読した。

 「私は、広島で爆心地から2キロの場所で被爆しました。21(歳)になったばかりの頃でした。体が燃えて、皮膚はボロボロになり、顔に頭、胸、足に被害を受けました。娘を産んだ際、原爆で乳腺が焼けて乳をやれず、夫は私が3度目の流産をした後、家を出ていきました。ただ人並みに扱われて、穏やかに暮らしたい。それだけです。助けを求める相手は、国以外に誰がいるのでしょうか?」

 原爆裁判は翌1963年(昭和38年)3月に最終弁論。判決を言い渡すのみとなった。

 入山が難役を熱演。入山が難役を熱演。SNS上には「よねさんの寄り添いに涙」「轟の明るさと誠実さに救われ、よねさんの言動の強さ、凛々しさ、美しさが胸に刺さる」「よねさんの“相棒呼び”も胸熱」「山田轟法律事務所は本当に人の痛みに寄り添う」「寅子が言っていた、弁護士になったよねさんにしか救えない人がいるという言葉を思い出す回」などの声が上がった。

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