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今永昇太「彼らの方が難しい。プレッシャー」継投ノーノーで救援陣称賛 快投は「3位ぐらい」

スポニチアネックス 2024年9月5日 11時45分

 ◇ナ・リーグ カブス12-0パイレーツ(2024年9月4日 シカゴ)

 カブスの今永昇太投手(31)が4日(日本時間5日)、本拠でのパイレーツ戦に先発。7回無安打無失点で12勝目を挙げた。チームも継投でノーヒットノーランを達成した。

 初回1死からレイノルズのゴロを三塁手・パレデスが失策。出塁を許したものの次打者・ゴンザレスを遊ゴロ併殺に打ち取ってピンチの芽を摘んだ。この失策は当初、内野安打だったが、後に失策に変更となった。

 2回は2四球で2死一、二塁も8番・テーラーを左直に打ち取った。6回も2失策で2死一、二塁のピンチを招いたが、ギアを上げて4番・クルーズを空振り三振に仕留め、味方のミスを自らの腕でカバーした。

 7回も相手打線を3者凡退に封じたが、球数が95球になったことからか、カウンセル監督が継投を決断。8回からは2番手・ピアソンがマウンドへ。今永のノーヒットノーランはお預けとなった。

 それでもピアソン、3番手・ホッジもパイレーツ打線を無安打に封じ、3投手の継投によるノーヒットノーランを達成。本拠リグリーフィールドでの達成は1972年以来52年ぶりでファンは快挙に両手を突き上げ大喜び。熱狂の渦に包まれた。

 ノーヒットノーランは球団史上18度目、継投では2021年ドジャース戦に続き2度目となった。

 試合後、今永は続投志願しなかったのか尋ねられ「そう(続投)伝えたわけでなくて、僕の考えはまず今年1年間、健康な状態でシーズンを過ごすことが大事なので、僕はそういう気持ちを持っているので、カウンセル監督に代わる時に“次の試合もその次の試合も良い状態を保ってもらいたい。僕はここで代えようと思うけど、どうですか?”って言われた時に僕もまったく同じ考えなので、“監督に従います”という形で降板しました」と次戦以降を見据え、続投を志願しなかったとし、納得の上での降板だったと明かした。

 そして、継投でのノーヒットノーラン達成に「先発投手の自分よりかは、やはりリリーフで難しい状況でマウンドにあがる彼らの方が準備する段階から難しかったでしょうし、プレッシャーかかる場面だったので、本当にそこを抑えた彼ら、リードしたアマヤ、守った皆にはすごくリスペクトの気持ちを持っています」と後を継いだピアソン、ホッジやチームメートへの労いの言葉を忘れなかった。

 好リードで好投に導いてくれた捕手・アマヤには「まず、相手バッターをしっかり分析して、例えば僕が投げようかなって思ったところでも違ったサインが出てアマヤを信じてうなずいたら、打ち取れた打球が何球もあったので、このへんは連敗していて3試合目を取ることがいかに大事か彼は理解している」と感謝した。

 また、快挙達成で試合後のクラブハウスは大盛り上がりとなったそうで「日本以上にノーヒットノーランを達成した時にチームメート全体がこんなにも盛り上がるんだなとクラブハウスで感じましたし、やはり自分が今日ヒット打ってない選手、投げてない選手にも皆に祝福してもらったので、皆が自分の結果以上に祝福してくれたのが、チームメートに感謝してます」と振り返った。

 メジャー移籍1年目で球宴に出場。2桁勝利も挙げるなど、活躍を続けている今永。この日の快投は思い出のランキングとして何位に入るか尋ねられ「えーっと…3位ぐらいです(笑)」とニヤリと笑い、会見場を和ませた。

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